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第1146話

作者: かおる
Tは、さらに目を見開いた。

「お前みたいに、プライドの塊みたいなやつが、素直に褒めるとはね。そいつ、本当にただ者じゃないんだな?」

Qは、かすかに笑みを浮かべた。

「私はもう、向こうにIPを割り出されてるんじゃないかと疑ってる」

Tは思わず声を荒げた。

「……おい、それマジでシャレにならないだろ。今のうちに海外にでも逃げといた方が良くないか?」

「必要ないよ」

Qは軽く肩をすくめた。

「むしろ、ちょっと興味が湧いたくらいだ。一度、直接会ってみたい」

Tは呆れたように息を吐いた。

「お前に興味持たせる人間なんてさ……たぶん、史上初じゃない?」

Qは曖昧に笑い、肯定も否定もしなかった。

Tは、少し真面目な声になって続けた。

「でもよ……もし本当にそいつに正体掴まれたら──」

「心配いらない」Qは落ち着ききった声で遮った。

「もし本当にそこまでの腕があるなら、とっくに調べ終わってるさ。今さら慌てても、もう遅い」

Tは小さくため息をついた。

「……分かったよ。でも、何かあったら絶対すぐ連絡しろ。マジでな」

「分かってる」

……

忠の会社が「倒産した」とい
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