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第741話

Author: かおる
「外で働けるって、ほんといいことよ。

自分で稼げるし、男に養われてるなんて馬鹿にされる筋合いもないもの」

買い物かごを手にした店員の言葉に、翔太はふと母の姿を思い出した。

薬膳を作り、彼の体調に合わせて献立を考えてくれる――

その一つひとつの光景が、胸の奥に浮かぶ。

「......ママ、ごめんね」

彼は小さくつぶやいた。

星は首を振り、柔らかく微笑む。

「もういいの。

さ、野菜はこれで十分。

次はお菓子のコーナーに行きましょ。

翔太の好きなもの、いくつか選んで」

三人はカートを押しながら、お菓子売り場へと向かった。

その後ろを、一定の距離を置いて神谷雅臣がついていく。

――奇妙な感覚だった。

かつて雅臣にとって、女と買い物に出かけるというのは、時間の無駄以外の何物でもなかった。

だが今は違う。

面倒だと思うどころか――

むしろ、星と一緒に買い物を続けていたいと思っている自分に気づく。

買い物を終え、外に出る。

仁志は、車で二人をマンションの前まで送った。

星は買い物袋を抱えながら、いつもの穏やかな声で言う。

「今日はありがとう。

仁志ももう
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