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第 518 話

Author: 水原信
彼女は驚いて悲鳴をあげようとしたが、水の中に落ちたわけではなかった。

州平は片手で彼女の尻を乗せて、片手で彼女の背中を押していた。彼女の頭は水に入っていないので、水にむせぶことがなかったが、もうびしょびしょになった。

プールの水はぬるく、寒さは感じなかった。

ただ彼女は怒っていて、美しい目で彼をにらんでいた。

水に落ちないように、彼女は本能的に両手で彼の肩を抱いた。

「何してるの」海咲の口調が強くなった。

州平は彼女をプールのそばに突きつけ、両手に彼女の尻を乗せていて、彼との視線を合わせた。「そう言わないと、君が来るはずがなかった」

海咲は彼の胸を押したが、壁のように硬くて、いくら押しても動か
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