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第 1373 話

作者: 水原信
「梨花……俺たち、どうしてこんなに敵対するしかないんだ?」

清は彼女の瞳の中に、ただ冷たい光しか見えなかった。

その視線にさらされるたびに、彼の心も冷たく凍りついていくようだった。

――あの頃に戻れたら、どんなによかっただろう。

以前の梨花の目には、いつも熱い愛情が宿っていた。まるで真昼の陽光のように、彼を優しく包み込んでくれていた。

でも、今ではもうすべて変わってしまった。

梨花は皮肉な笑みを浮かべた。

「どこまで来たかなんて、全部あなた自身の選択じゃない。清、あなたはすでに決断を下したの。今さら後悔して、手のひら返しなんて、みっともないよ。私たちはもう大人なの、何もかも手に入れるなんて無理
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