第六話「境内の紗幕」
境内の周囲の景色の色がなくなり、真昼なのに薄暗くなっていく。玉砂利の音もたてず、巫女がグラスを四つ乗せたお盆をもって近づいてきた。ケイタの母にオレンジジュースを、ケイタにはコーラを、颯太と大地には麦茶を手渡してきた。巫女はケイタに向かって低い声で言った。
『お主の言葉通り歓迎しに来てやったぞ。さぁ、飲め』
巫女の雰囲気が威圧感に満ちる。すぅ、とケイタの母に目線を移した。気圧されたようにケイタの母が、グラスに口をつけ飲み干す。
ゆっくりとケイタの母の色がなくなっていき、薄暗いあたりの景色に同化した。
まだ色があるのは、ケイタ、大地、颯太と巫女だけで、その他の大人は色のない世界にはじき出されていた。大地が不安げに
「これ、飲むと俺たち、どうなるんだ」
と呟く。すると巫女は
『怖れることはない。こちらの境界線と知らずに触れたお主らの半分を置いていってもらうだけだ。それも人として生きるには問題ない程度よ。お主ら、戻りたければ、それを飲め。禁忌を犯した者どもは、今、蚊帳の外だ。こちらに近づき過ぎたお主らが戻るには必要なこと。外の世界では瞬きする間の出来事よ』
「半分、って何を置いてくんだ」
颯太は訊ねる。
『人の世に不要なものを置いていってもらうだけのこと』
表情がないまま巫女が告げた。大地と颯太はケイタと目を合わせ、どうしても飲まなければここから解放さらないと悟り、グラスの中身をグッと飲んだ。颯太の喉を麦茶が通り過ぎ体内に入った瞬間、眩暈を感じた。ぐにゃりと視界が歪み、奈落の底へ落ちていくような引力で、意識が何か引き込まれる。
暗闇の中にケイタがいた。颯太の隣には大地の存在がいるのがわかり、ほっとする。
トンネルの中だろうか……遥か先に光が見える。
ケイタがトンネルの出口に向かって歩いて行く。その後を颯太は追いかけた。大地も颯太についてくる。
トンネルを抜けると光が眩しくて目を開けていられない。
しばらくすると光の強さに慣れてきて、かたく閉じた瞼を颯太は、ゆっくり開けた。
光は強く輝きながら颯太と大地を包んでいた。
ケイタがいたのは、強い輝きの向こう側、鬱蒼とした森の手前だった。
※ ※ ※ ※
『人の世事は人が成すもの……』
ケイタの目の前の森から、さっきの巫女の声が聞こえてきた。
『鎮守の森は異界と人の世の堺目。こちらにおいで。お主はその目で見る責任ある。お主がどこで道を違えたかを』
森の木々がケイタの前で、子供が一人、通れる程度の道を開けた。森の中へケイタを誘う石燈籠が両脇にあり、ケイタの歩みに合わせて明かりを灯していく。その明かりを頼りに歩いていると、だんだん方向感覚がわからなくなる。時間の感覚や、森の入り口からの距離感すら、ケイタには計れなくなっていた。次々に淡い明かりを灯す石燈籠に導かれてケイタが辿りついたのは、朱塗りの神楽殿だった。
舞台の四隅に、天井から蠟燭が吊られていた。ケイタは舞台が正面から見える位置に立ち止まった。舞台上には女面をつけた着物装束の人影が現れ、蠟燭の灯が揺れる。首を垂れて面を伏せ、泣いているようだった。舞台の端には、猿面の小柄な人影と、男面が灯の届かない奥に控えている。すっと男面が立ち上がり中央へと歩を進め、蠟燭の炎がゆらゆらと面を照らし、不穏な表情に見える。ケイタは、一体なにが始まるのかと、息を吞んだ。
太鼓と横笛が鳴り始め、徐々に拍子が早くなり、男面が大きく拳を振り上げて俯いている女面を叩きだし、舞台中央で倒れた女面が片腕でそれを防御する。すると暗がりの、蠟燭の明るさが届かない奥から、小柄な赤い猿面が飛び出して女面をかばった。太鼓がぴたりと止む。細い笛の音すぅっと消えていく。猿面が声をあげた。
「お父さん、本当なんだ。ぼくには本当に聞こえているんだ、神様の声が」
猿面は子供の声で言った。ケイタの記憶に残る、かつてケイタが父に言った言葉を。
「お母さんが噓をついてるわけじゃない、だからもう殴らないで」
この舞台でいま演じられているのはケイタの過去だと気がついて、ケイタは苦しくなり顔を歪めた。
嘘じゃない。家族で参拝した神社で、聞こえてきた温かな『よいお子じゃ、よう来てくれた』という言葉を母に伝えたら、母は嬉しそうにケイタを抱きしめて褒めてくれたんだ。
「ケイタは神様のメッセージが聞こえるのね」
と。ケイタの頭の中で、今まで何度も再生されてきた、家族が壊れてしまった決定的な場面を、この舞台上で見せられている。
※ ※ ※ ※ ※〈再び颯太〉老婆が出てきて、ガラス窓の中の、バケツの水を捨てて、残った大ぶりの白い花で、大きな花束を作る。その花束を老婆自身で持つと、颯太たちに「さあ、店じまいだ。もう二度と迷い込むんじゃないよ」 下垂した上瞼をピクリと上げて、悪そうな顔になって言う。「じゃあ、行こうか。キヌエちゃん」 壬申が、老婆の横に立つ。「今夜はキヌエちゃんを迎えに来たから、君たちをあちらまで送っては行けない。その機器に」 颯太のスマホを指して壬申が「君の行きたい場所を告げれば、また案内してくれるだろう」 アドバイスをくれる。「ありがとう」 頷いて、颯太は店を出た。颯太が自宅の住所をスマホに向かって言うと、ナビが矢印の方向を定める。シャッターを閉じるガラガラという大きな音に、颯太が目をやると、壬申と、小花柄のレトロなワンピースを着た女の子が、大きな花束を持っていた。「行こう、キヌエちゃん」 壬申が女の子の手を取った。 颯太のナビの方向とは、真逆に壬申と女の子が歩いてゆく。 立ち止まって、それを見ていた颯太に気づいた二人も、店がある方を向く。「ぼくたちも、いつか壬申がああやって、最後は迎えに来るのかな」 感傷的に呟いた颯太に「かもなー」と大地が吞気に同意した。「帰ろう」 颯太は言って、三人は薄明るい闇の中をナビが示す方角へ、共に歩き出す。「目的地周辺です」 スマホのナビが、音声で告げる。 気づくと浅賀家の前の通りまで来ていた。街灯の明かりが周辺を照らしていて、もうすっかり日が暮れている。 今ごろになって、颯太は膝が震えている。それを隠したくて、大地、景汰に「家に早く着いた人がお母さんに花を渡そう!」 と声をかけて、三人で浅賀家を目指して走り出す。 早く、早く、早く。気が急いている。 颯太は玄関のドアを開けて、台所へ直行した。あとから、二人が息を切らせて、入ってくる。 三人を待ち構えたように、夏美が仁王立ちしていた。「どこに行ってたの! 三人ともスマホの電源、落としてたでしょ! 通話が繋がらないし、遅くなるなら、どこに行くのかくらい、連絡して。もう少し遅かったら、警察に相談しよう、ってお父さんと話していたところよ!」 壁の時計を見ると、夜の七時半、少し前だった。「ごめん……」 肩を落として、三人で謝
※ ※ ※ ※ ※〈大地〉 『キヌエ生花店』の看板がかかっている店先を覗く。昭和レトロな作りの木造の建物で、床はコンクリートで固めている。 三人は恐る恐る足を踏み入れた。「いらっしゃい」 皺枯れた声がして、振り向くと、小柄な老婆が立っている。 ガラス窓の中には白い大ぶりの切り花が、アルミのバケツに生けられていた。 老婆の得体が知れず、大地は気味悪くなった。『五秒後の景色』も、この店に入ってから、見えてこない。「子供だけかい?」 老婆ではあるが、腰は曲がっておらず、ピンと背筋が伸びている。こちらの警戒にも構わず、老婆は話しかけてくる。「どうやら、あんたらがこの店の最後の客だね」 最後の客? この店、閉店するのか? 大地の頭に疑問符がいろいろ浮かぶ。「おや? あんたら、痣持ちかい?」 三人の額を順番に見ながら、老婆が好奇心を隠さずに言う。「えっ?」 思わず大地が反応してしまう。「どうして痣のことを知っているの?」 老婆が喉の奥で笑った。「あたしも痣持ちだよ。ほら」 額にかかっていた白髪を手で持ち上げて、見せてくる。「大変な人生を背負わされた子が、あの世界から帰ってくると、できる痣さ。道理で、この店まで、あんたらが来られたわけだ」 老婆が独り言のように頷く。「今夜は、お迎えが来るんでね、早いとこ、決めておくれ。と言っても、もう売る花は一種類しかないがね」 白髪から手を降ろし、ガラス窓を指した。「この花しかないが、いいかい?」 三人をぐるりと見て、老婆が聞いてくる。大地と景汰は、颯太を見て、どうする? と目線で伺う。こっそり颯太が、景汰に耳打ちしている。「これ、買わないと、ここから出られないの?」「……たぶん、そう」 景汰の答えに、しばらく迷うように颯太が目線を彷徨わせる。そると老婆が「なんだって、花が欲しいんだい?」と訊ねてくる。「人に贈りたいから……」 意を決して、颯太が老婆に言う。すると、老婆は、カカカッ、と笑い「あんたら、誰に花を贈りたいんだ?」 最初は、怖かった老婆が、そんな恐ろしいものではない、と大地は本能的に察した。『五秒後の景色』が見えないということは、この店の中では不幸は起こらない、ということだろう。「さっさと答えな」 とても接客する態度とは思えないが、老婆はこちらが、子供だか
※ ※ ※ ※ ※〈景汰〉 翌日の学校で、三人で作った秩父神社の模型が、自由研究の金賞に選ばれていた。教室前の廊下に並べられていた同級生たちの自由研究の中でも、ひときわ目を引く模型の前で、三人で、こっそり、グータッチする。学校活動は、なるべく目立たないように、他の児童から浮かないようにしていたが、転校してきたばかりの景汰は「都会者」として注目されている。だから、こっそりと嬉しさを共有する。 転校してきて、颯太、大地と同じクラスになれたのは、おそらく颯太の両親の口添えか、何かしてくれたのだろう。 転校初日こそめずらしさに、机の周りに児童が集まっていたが、颯太と大地と、もともと友達だと知ると、景汰を自然に受け入れてくれた。そして颯太、大地の友達と話しをするようになった景汰だが、交友関係をあまり広げたくない、と考えていた。 どこから転校前の景汰の噂が入ってくるか、わからない。とても胸を張れるようなお金の稼ぎ方をしてこなかった自分のせいだ。今後、景汰の人生を左右してしまうような事態もあるかもしれない。それでもこれからは誠実に生きていくと、決めた。景汰を下宿させてくれている浅賀家や、颯太や大地に、累が及ぶことのないように。 決めたんだ。下校のチャイムが鳴り、競うように教室を出てゆく児童に混じって、景汰たちは校門を出る。大地がいったん、自宅に帰りランドセルを置いて、颯太の家に来るまで待ってから、三人で花屋を検索する。すると五百メートル圏内に一件、ヒットした。「花屋に行くって初めてだ、こんなにお店がないものなの?」 景汰が首をかしげる。「都会っ子め」と大地がからかう。「いまの言い方、良くないよ、大地」 颯太が注意した。 さっそく、颯太が「行くよ」と声に出して、スマホに向かって言う。「徒歩でルート案内して」 スマホの画面に地図と、目的地を示すピンと矢印が表示される。三人は浅賀家を出発する。 颯太が「あれ?」と声をあげた。「どうした?」 景汰は気にかけて、立ち止まる。颯太が首をかしげる。「矢印の方向がおかしい。本当にこっちで合ってんの? いや、こんな道、ここにあったっけ?」 周囲を見渡している颯太に、景汰は眉をひそめる。大地も異常を察したらしい。 景汰は少し不安になる。歩ても歩ても目的地の花屋に着かない。 九月初旬の夕暮れが
『後日談』 ※ ※ ※ ※ ※〈颯太〉台所の壁掛けカレンダーが九月に変わっていた。颯太は、九月八日に赤丸がつけられていることに、気がついた。祝日でもなんでもない。何かあったけ? と十秒ほど考えてから、母の夏美の誕生日だ、と思い出す。父も颯太も、記念日的なものを覚えていられないタチなので、去年も確か、夏美が同じように壁掛けカレンダーに赤丸をつけて、こっそりアピールしていたことも、ついでに思い出した。去年、何をしてたっけ?去年は父が、ダサいブランドのバッグをアウトレットあたりで買ってきて、夏美の不興を買っていたな……と、いうのも思い出してしまった。プレゼントをあげなければならないのか?子供の小遣いで買えるプレゼントが思い浮かばない。しばらく壁掛けカレンダーの前で考え込んで立ち尽くしていると、景汰が二階から降りてきて、台所に顔を出す。颯太を見て「どうしたの? 渋い顔して」と声をかけてくる。「これ……」 壁掛けカレンダーの赤丸を指す颯太に不思議そうに「なにか大事な用でもあるの?」と聞いてきた。「お母さんの誕生日」 颯太が答えると「えっ、明日だよ? なにかしないといけないよね? どうするの?」 景汰のほうが慌てている。「それがさ、いま、プレゼントを買えるかどうかを悩んでいる」「あー……いま、颯太はお小遣い、いくら残ってる?」 景汰が尋ねる。「うーん……二千円ちょっと……かなぁ?」「ぼくも二千円くらい」 景汰がため息をつく。「……」 颯太は思案して黙り込む。景汰がそっと遠慮がちに提案してきた。「一緒に買う? 四千円あれば、少し贅沢なチョコレートとか、買えそうじゃない?」「あー……でも、都会と違って、少し贅沢なチョコレートなんて、気軽に売ってないんだよ、秩父は。池袋まで電車で行かないと、お店がないから。二人分の交通費がかかちゃう」 颯太の言葉に、景汰も考え込んでしまった。「秩父でも買える大人にプレゼントしても喜ばれるものかぁ……」 景汰が呟く。「難しいよね」 颯太は腕を組んで俯いて、考える。遠くから、聞き慣れた自転車のタイヤの音が聴こえた。「大地が来るから、一応、聞いてみよう。三人寄ればなんとかのの知恵」「文殊ね」 景汰が答えた。 居間に大地が来たのは、それから三分後で、インターフォンを押さずに入ってきた
第三十一話「祝福」 すると父親がヘラヘラと笑いながら「なにイキってんの、文句ある?」 と言いながら、自分がイキり散らかす。冷静に尊が応じる。「アルコール臭いですね、お車でご来社ですか?」 と、さらに追い込む。「ちげぇよ、なに? 因縁つける気? この人」 平然と噓を並べる父親に、景汰がワゴン車のナンバーを正確に言う。すると父親の顔つきが変わる。「は? 知らねえし。口出してくんじゃねぇよ、クソガキが」 父親の矛先が景汰に向かう。尊がすぐさま、スマホで電話をかける。 どうやら警察だと、父親が気づいて逃げようとした腕をがっちり、尊が掴む。「酒気帯び運転でのご来社がありましたので、よろしくお願いします。はい、それと一緒にいらしたお子さんへの暴言暴行もありましたので、そちらもお願いします」 話し終えて、尊が通話を切り、五分も経たたずに、パトカーが静かにやってきて、男女二人の制服の警官が境内にやって来た。 夫婦揃って警官に事情を聞かれているあいだも、自分たちは悪くない、昨日の酒が残っていただけでわざとじゃない、だの、子供に対しても躾の一環だった、だの、暴力ではない、だのと言い訳ばかりに終始して、尊を睨みつけていた。 その様子を少し離れた場所から見ていた尊がため息をつく。「いやになりますね」 女性の警官が、両親から距離を置いて、泣きじゃくる女の子の話を聞いている。 見守っていた大地と颯太、景汰に尊が微笑む。「子供は親を選べませんからね。子供から向けられる愛情に応えられないなら、親になるべきではないです」 尊が言い終わるころ、家族がパトカーに乗せられていく。 頭を押さえられてパトカーに乗り込む直前に、父親が、悔しそうに尊を振り返り、大声で言い放つ。「おまえの顔、忘れねぇからな」 捨て台詞を吐いたのを警官に注意され、パタンとパトカーのドアが閉まり、去っていく。「逆恨みされたようです」 尊が困ったように口にした。「ごめん、尊さん」 なんとなく後味も胸糞も悪い顛末に、大地は思わず謝る。「平気です、自分の身は自分で守れるくらいには、武道を嗜んでいますから」 そういえば、あの父親が逃げようとしたときに、腕を掴んだのに、尊の体幹がぶれていなかった。小柄な見た目とは裏はらに尊の芯の強さを垣間見えた。「返り討ちにしますよ」 穏やかに言って
第三十話「子育ての答え合わせ」颯太の家に着くと、自転車を庭に停めて、インターフォンを鳴らす。颯太は出てこないので、勝手に家に上がる。居間で景汰と颯太が話している姿が、頭の中の景色で見えた。颯太はすでに黒のカラコンとメガネをかけて、出かけられる準備はできているようだった。直接、居間に行く。「おはよう、颯太、景汰」「おはよう、大地」 二人が楽しそうな笑顔で迎えてくれる。テーブルの角の位置に大地は座る。 颯太の家に来る前の景汰は、こんなに楽しそうな表情をしなかったから、よほど浅賀家に馴染んでいるのだとわかる。「何を話していたの、楽しそうだけど」 すると颯太が悪そうな顔で「大地がうちに来る自転車の音を拾って、ぼくが実況中継していたんだ」 あっさり白状する。「げ。人が悪いな、全部、聞えていたの?」「うん、車を避けて先に行かせてたでしょう?」「そんな音まで拾えるの?」「そうだね、何かを回避したなー、って」「そこまでわかってんなら、そんなに楽しそうに人をネタにしないでくれ」「違う違う、ネタじゃなくて、大地が無事にうちに来られるように、福笑いしていたんだよ」「ああ、正月にやるやつか」「で、無事に大地が到着して安心したの」 颯太と会話していた大地の顔を見て、景汰が安堵した様子で「良かった」と大地に爽やかな笑みを向ける。「ま、眩しい。眩しすぎるよ、景汰」 冗談で大地が景汰の前に手をかざして、顔を背けて目を細める。 ひとしきり笑いあっていると、颯太の母の夏美が、冷たい麦茶を持って来てくれる。「あ。ありがとうございます」 意外と喉が乾いていたので、大地は一気に冷えた麦茶を飲み干す。 夏美が三人を急かすように両手を前に押し出す仕草をした。「いつまでじゃれあってるの。今