LOGIN「この葉っぱは……野菜じゃないよね ? 何 ? 」
「これはね、『冥花』っていうの」
「めいか ? 」
「『城』では煙草や強依存性がある薬物は禁止なの。国の法律でNGだけど、他の国では合法の物ってあるでしょ ? だから最初から『城』では一律禁止。
でも、そんな習慣で嗜好品が欲しい人の為に、『冥花』が存在するのよ」「それ、意味無くない ? 刑罰になってないし、絶対依存するよね ? 」
「そうねぇ。健康の為と言うより、同じ物にしてしまえば規則を決めやすいからだと思うわ。
『冥花』の成分は、この世界にしか無い特殊なものらしいし。 でも確かにね。皆んな依存はしてる。代用品に代わりはないわね」「フェンランが管理してるのか ? 」
「ええ。この苗は彼女のもの。そして女囚だけで、栽培と加工してるの」
「つまり、女性はこれを売ってるのか……」
「そうよ。むさ苦しい塔を抜けて、昼はここでおしゃべりしながら作業。男たちの目を掻い潜って女だけで生きていくの。楽しいわ。
フェンランがしっかりしてるから出来る事ね」その時、涼はサラが持っている物を見てピンと来る。
「そのジョウロ……水が入ってる……」
翡翠が言っていた。
『水の永遠に尽きないジョウロを『核』に要望した者がいた』という話。 サラがそうだったのだ。「これね。フェンランは新人の女性がここに来ると、一応生活のプランを聞いてくれるのよ。わたしもフェンランといた方が安全だと思ったわ。
それにね、田舎育ちだからさ、こういうの嫌いじゃ無かったから。見学した時、水源がなくて水運ぶ作業だけは面倒だなって考えて、水の湧くジョウロを『核』に所望したの」「……フェンランはヤリ手だね。最初から他の人が『核』に求める物まで計算しているっえ事だ」
「そうね。彼女が怖いわ。賢くて綺麗だし、ダメなことはしっかり怒る、それでも繊細で優しいヒト。
彼女のおかげで女囚たちは纏まってる。本当に凄いわ。彼女に憧れてる自分もいるのよね」「そっか。こんな監獄で毎日することがあるって、いい事かもしれないね」
「そうなの。翡翠様の許可もあるし、さながらここは女の花園って感じ」
サラは涼を見て微笑む。恰幅の良い体つきが全てを包み込むような柔らかさだ。
「涼くん……赤松高校の制服だね。偶然。わたしも松木市生まれなの。高校も赤松よ」
「え !? 」
涼が複雑な面持ちで顔を上げサラを見つめる。はにかんだそれなりの……年相応の反応。それが初々しくもあり、ジョウロを抱いた彼女の姿はなんとも絵画の裸婦のように穏やかな笑顔だ。
「でも時代は違いそうだね。わたしは2005年にここに来たの」
「……あ。俺が産まれたのは、その一年後です」
「そうなの !? そう上手くはないかぁ ! 赤ちゃんと成人じゃ時代が違いすぎるね ! でもまだ制服のデザイン同じかぁ。見れて嬉しいわぁ」
「ですね。本当に偶然です」
「本当にね〜」
国籍も年代も問わないこの『城』で、まさか同じ地域の人間に会えるとは思っていなかった。
「ほら、これを持ってみて」
「え……俺でも使えるの ? 」
「このジョウロは誰が使っても水が耐えることはないわ」
サラは涼にジョウロを握らせると、その手を傾け冥花に水を注いで見せる。
「……これをファイトで狙われたりしませんか…… ? 」
「無いわ。全く無いわけじゃないけど。その時はフェンランが守ってくれるから」
「フェンランが ? 戦ったりするの ? 」
「ふふ〜 ! そうなの ! 」
見目の綺麗なだけの同級生や、賢く立ち回り揚げ足をとって涼を搾取する大人を多く見てきた。
だがサラの口ぶりでは、自分の全てをフェンランに預けているような信頼感を感じる。 それはこの狭い世界では強烈に影響的な事だ。フェンランが涼に言った事にも通づる。「強い者と行動を共に」。 女性たちはこの監獄で互いを助け合い、男性から身を守っている。しかし、涼はそれを聞き真っ先に思い浮かんだのが、翡翠と京の存在だった。
翡翠に『付く』ということは出来ない。翡翠が管理人で自分が囚人という自由の利かない身では思い通りにそばに行くことはできない。しかし、ドールアイを手に入れなければ翡翠も自分もこのままだ。そして──行方不明の片目を持っているのは京だ。普通なら京に懐けばいいだけの話。だが涼には京の常人ならぬ、狂った感情が目に見えて解るのだ。自分の裏切りがいつか顔に出た時、その時の京が怖い。絶対に見逃しはしないだろう。勘が鋭すぎる。
「……サラさん、作業の邪魔してごめんね。案内ありがとう」
「いいのよ。植物っていいよね。みんな同じ。使い道があって、綺麗に加工されて売られていく。ここじゃ屑すら出ないから余計にね。わたしも生まれ変わるとしたら、植物がいいな……」
「植物だったら話は出来ないです。サラさんと話せて、俺は今日嬉しかった」
「やだ ! 涼くん、気遣い上手 ? わたしなんかにいいのに !
……これから新しい生活が始まるね。頑張って。これからもよろしくね、涼くん。 さ。少し休まないと。今日来たばかりなんでしょ ? いくら人形って言えど疲労はあるからね ? 」「あ……うん。ありがとう……」
「『核』に脱獄を願った…… ? 」 信じられないという京の空気にプライドは小さく笑った。「ここがもし、何ヶ所もあるとしたら移送は可能か、NO。ここから出所したドールはいるのか、NO。 つまり、『城』はここにしかないし、一度入ったら出れない。だから「脱獄したい」って言ったんだ」「『核』の答えは ? 」 プライドは木箱を房から引き出すと、それに座る。「それが不思議だったんだよねぇ。脱獄の道具とか看守を買収とか色々探ったけど、最終的に返ってきた答えがね。『城の解放をする事』って言われた。 どう思う ? 」 フェンランは煙管を唇から離すとプライドに向かって首を振った。「情報共有する気は無い。それを聴けただけで十分だ」「そう ? そっちも何か聞かせてよ。サタンの最後とか…… ? 色々聞いてから殺したんじゃないのか ? せっかく『核』と話せる男だったんだ。何か聞いたろ ? 」 情報交換をしたいプライドと情報を出したくないフェンランとで別れる。 京はと言うと、下の様子が気になって仕方がなかった。 フェンランはその後ろ姿に煙を吐きながら、プライドに向き直る。「それが本当だとしても、わたしらには心当たりもないね。情報ってのはお互いを信用して初めて体をなす。お前をわたしはまだ心配してない」 プライドは小さく肩を竦めてクスクスと笑った。「そりゃあそうか。 まぁ、何か聞きたくなればおいでよ」「……ふん。 京、戻るぞ。下の混乱を収めなければ」「……」 □□□ ブレードが受け止めるラスの肘。重く伸し掛り、汗で滑るのに耐え力任せに振り切る。 ラスも膠着は避ける。義足のスタンガンの改造を見る限り、もしかしたら義手にもあるかもしれない。不用意にブレードの内に入り込むのは危険だ。 骨を振り上げ、再びブレードに打ち付ける。体で
「見たか !? ここにいる者たち全員 ! 武器だ ! 俺達には持ち込みを許されていない、武器がある ! 涼と同じだ ! あいつも『城』の癌細胞 !! 『核』の判断間違いか、騙してここへ持ち込んだやつだ ! 許されるか、そんな事 ! 」『た、確かに銃やミサイルなんて、頼んでも持ち込めないもんな』 『でもペコラのナイフは ? 今は涼が持ってるけど、あれも武器だろ ? 』 『そんな事したら、陳さんの包丁もカウントされんだろうが』 『よく分からんが、ありゃ駄目だろ』「お前も悪だな。何が軍人だ。戦争で手足を失って尚、そこにまた武器を仕込んでいる。 悪魔より恐ろしい者だ」 ブレードは吐き捨てるように言うラスに顔色一つ変えずにいた。「そうだ。戦争は人を変える。人が人ではなくなる。 だが自衛の為の機能だけだ。この義手から銃が出たり義足がミサイルになる事はない」「同じことだ。自衛の為の『武器』なのだから」 群衆から同意の声援が上がる。 涼は攻撃を受けても全く自分の側から離れようとしないブレードを見守ることしか出来なかった。 □□「フェンラン。その簪を外すな」「何だ急に」 京は階段を上りながら背後を着ついてくるフェンランが着物を脱ぐのを止めるのだった。「プライドは……涼を危険分子として見てやがった。 だが、お前もそうだったよな ? 」 フェンランは釈然としないまま、肯定した。「『癒し』といいもの以外も、カウンセリングや霊視、祈祷師、そういうものはここで上手くいった試しがないからな」「ああ。プライドはそれを見て、破壊を選んだ。 お前は ? どうして涼を傍観に回った ? 」「ふん。傍観……か。 わたしの役割は女達が安全に『城』のシステムで生活する基盤が欲しい。その為には争いや宗教などは必要ないのだ。 それに……涼には悪意がない。あまりにも純粋で、言うに言えん。いつかは辛い思いをするだろうと思っては
「涼の解放 ? 」 ラスは苦笑いを浮かべると、ブレードの前まで出向いてきた。「では、わたしが勝者になったら ? 」「涼を好きにしろ。『癒し』を今後、させない、それでいいだろう」「ふむ……。本当に『癒し』とやらをしないならそれでいいが、隠れてやったりしたらやっぱり私刑だな」「約束は約束。ここにいる者たちが証言者となる」 ブレードが有刺鉄線の柵を越える。『マジか ! ラスとブレードがファイトすんのか ? 』『ブレードって軍人だろ ? ラスに勝ち目はあんのか ? 』『でも涼は壊さねぇと ! 『城』がやべぇんだろ ? 』「涼……」 ブレードはフィールドに伸びている涼の顔を覗き込んだ。「砲台に火をつけたな。……その結果がこれだ」「分からない……分からないよ……」 両足、片腕を捥がれた姿のまま、そこへ最後の紙幣が降り注ぎ頬に張り付いた。「俺はどうすれば良かったの ? 『核』に許可はとったのに、なんで責められるか分からない……俺の何がダメだったの ? 」「……」 ブレードは答えなかった。 軍服の上着を脱ぎ捨てるとその筋肉質な体で、ドールの大腿骨を持つラスの前へ立ちはだかった。 □□ フェンランは京を見つけると、人混みから引っ張りあげる。「京 ! 来い ! 」「涼が ! ブレードが隙を作った。最上階にいる新プライドが扇動してやがる ! 」「いつかこうなるとは思っていたが……相手が悪そうだな。共に行こう。 あんた達、翡翠の旦那を呼んできな。これは普通のファイトじゃない。『城』全体の内戦だ。一刻を争うよ」「分かりました」 数人の女囚が纏まって執務室のある階へかけて
「っ !! 痛い !! 離せ ! あぁぁぁっ !! 」 これ程までに人形の体が恐ろしい事なのだと、涼は初めて思い知らされた。「涼 ! 」 「涼〜 ! 」 涼を求めて縋って来る者も、容赦なく叩き割られた。「壊せ ! 壊せ ! そいつは我々の悪腫瘍 ! 『城』の害 ! 今やらないとこっちが廃人にされる ! 素手で触るな ! 」「────っ !! 」 声にならないほどの激痛。 グローブをしたものは涼の四肢を力任せに引きちぎり、棒を持った者達は背や頭目掛けて目一杯叩き付ける。(──死……死にたい ! 痛い !! 死なせて !! ) ドールに死は無い。 壊れたら『核』が修理する。 聞いた当初は「便利な体だ」と、甘く思っていた自分を呪った。「まだ片腕と頭が残ってるぞ ! 」 「手袋してても硬ぇんだよ ! 」 「誰か工具持ってこい ! 」(早く ! ──早く終わって !! ) □□「…… ? あっち、なんであんなに騒がしいんだ ? 」 この頃、ようやく京とサラは囚人塔の騒ぎに気付いた。自分たちも喧騒の中にいたせいで、全く気付けずにいたのだ。「ほんと。喧嘩 ? ファイトかしら ? 誰かそんな予定あった ? 」「ないだろ。賭けの準備もあるし、突発的には開かれないし」 普段ならそうだ。 だが、様子がおかしいのは明らかで、大きな声は声援とは違い、何か悪い響めきに聴こえる。 ふと、囚人塔から逃げて来た平和主義は者達と目が合う。その視線は、リラクゼーションサロンと称したエントランスの一部を見て、すぐに不安や嫌悪の表情に変わった。「まさか……」 京は涼が囚人塔に戻った事を思い出したが、涼自身は喧嘩っ早い性分でもない。恐らく関係はないだろうと思った。いや、思いたかった。 今までにファイトでもこんな騒ぎの声量が上がったことなどないのだ。 もし、この騒ぎの原因の中
揺ら揺らと立ち上りやがて渦を巻いて観衆のどす黒い感情色は、涼の身体にまとわりつく。「涼 ! 俺は大丈夫だ ! 後で『癒し』てくれるか〜 ? 」「そ、そんな事より ! なんであの人達を縛ってるの !? やめてよ ! 」 フィールドに立った男は他のドールの大腿骨のパーツを、幾つも連なるように背負っていた。戦ったら十中八九、勝ち目は無いが見過ごす訳にはいかない。 男は険しい表情を浮かべて涼を睨みつける。「俺はラス。『憤怒《ラス》』だ」「…… ! サタンの……プライドの仲間 !? 」「そこは問題ではない。 皆んな、聞いてくれ ! 俺のボスは行方不明だ ! 昨晩の火事から帰ってない ! それには必ずこの涼というガキが関わっているのだ ! 見ろ ! この連中を !! 」 そう言い、前後同士で括り繋がれた『癒し』を求める者たちを引っ張り、逆側のフェンスにも連れていく。「まるで廃人 ! ただ『癒し』とやらを求める動物 ! この涼のする『癒し』とは何か !!? 人格崩壊だ ! こいつらの元の性格はこんなんだったか !? お前らなら分かるだろう ! まるで人が変わってしまった !! 」「違う !! 改心しただけだ ! その人達は、根の性格は本当に優しいんだ ! 罪が人を変えた ! 俺はそれを『癒し』ただけ ! 」「それは『罪を赦す』ということか ? 悪魔崇拝者たる者こそ、また神のあり方も理解している。『罪の赦し』とは、神のみぞ行える判断ではないのか ? 何故、この涼に『罪を赦される』権限があるのか !!? こいつは神じゃない ! 」 観衆が飲まれていく。 感情の興味は完全にラスへと同意の空気だ。「それは違う〜『癒し』を受ければ分かる。これはそういうもにじゃねぇんだ」「あぁ、そうだ。自分に罪があるのも赦されねぇのも分かってる。けど、自暴自棄になるのはやめだ
『お答え出来かねます』 鮮やかなグリーンの発光体。真四角なその浮遊物は翡翠の頭上で発言する。 機械、AI、合成音声、表現は様々だろうが、サタンは確実に『核』は人間のような自立意思を持っていると察していた。 その事実を知るひと握りの囚人の中に 翡翠も含まれた。「困る。俺だけではなく、貴女が。もしあの部屋へ入られては誰が一番困るのか、よく考えることです」『管理人の意志を尊重して判断しました』「……俺のいない執務室に囚人を通すことが ? 俺の意思だと言うのか ? 」『一ノ瀬 涼にはその資格があります』「資格 ? ……何に対しての資格なんだ ? 」 怒りの感情から疑問へと誘われる。『一ノ瀬 涼には資格があります』 翡翠は腕組をしたまま、『核』を見据える。「それはなんの資格だ ? 」『お答え出来かねます』「例えば、俺がいなくなれば代わりが必要か ? 」『不足の事態が実際に起これば必要となります』「それは後継人の話か ? 」『いいえ。私はそれを望みません』「……望むか望まないか、なのか ? その綻びが俺には負担でしかない。『一ノ瀬 涼には資格がある』……それは『いつから』だ ? 本棚の先へ行ったのか ? 」『あの小部屋と一ノ瀬 涼について関係性はありません』 翡翠は制帽を外すと、深く溜息をついた。「俺に貴女は助けられない。出来るのは今ここで監獄を統制するのみ。 ……俺はどうすれば……。俺はいつまでここにいるのか……それは貴女も同じはず」『理解出来かねます』「……本当に理解できないのか ? それとも、演技なのか ? または呪いか…&hell
執務室へ来るまでの囚人たちの視線に堪えた。涼はドアが閉まると大きく息をはいた。「大丈夫か ? 」「……はい。まだ、自分の……なんて言うか、無害さを分かって貰えないんだと思います。それに一日に癒せる人数もままならなくて」「成程。しかし貴重なものほど供給は薄いものだ。期待を持たせる程度で、人々は感謝し、抑制が効くと思うが ? 」「そんなものですかね ? あと、俺の眼。癒しの力を使うごとに濃くなってるんです」「力を使うごとに ? ……見せてご覧」 白い手袋がスっと涼の前髪を
「そう。器用に見えて、実は小難しいルールで自分を守ってるだけじゃねぇの ? なぁ、囚人の中で着物の奴ってフェンラン以外にいるか ? 」「そういえば。今のところ見かけないね。でも男なら豪華な着物なんて拘らないんじゃない ? 」「ああ。じゃあ、何にこだわると思う ? 日本刀とか、他の……技術的な物だよな。でもそれも居ねぇんだよ」 涼は京がフェンランの何に疑問を持っているのかわからなかった。 フェンランは古参のはずだ。それに涼も魂だけ数年彷徨っていた。彼女も何
朝。 涼が目を覚ますと、京は隣のベッドにいなかった。 体を起こしてベッドの端に座り、涼は記憶を遡る。 人形の自分の細い膝の上で組んだ手の指先に、傷が付いていた。 昨晩、京の口の中のドールアイに触れようと……その瞬間に牙を向けられた。 一度翡翠に相談してしまいたい。 全て話してしまいたいと願う。 しかしそれは自分の終わりを意味するような気がして出来なかった。何より、囚人二日目にして管理人に泣きつくことは許されないだろう。 一度立ち上がるが、何をしていいか
「食事が終わったら自由時間。と言っても昼のような作業は禁止。一階のパーツ屋も閉まってるし、畑も駄目。各自なるべく自分の部屋にいるかシャワー浴びるかだな」 房に戻った涼は京から流れを聞いていた。「その後、翡翠が就寝の合図に来る。看守役の人形が房の鍵を締めて就寝だ」「看守役の人形って ? 囚人じゃないのか ? 」「ああ。初代管理人が死んだ時、同じく看守達も姿を消したんだ。だから今は『核』が看守役の人形を創ったってわけ人形ってよりロボットに近いな」「確かにこの房の鍵を翡翠さんだけでしめるなんて無茶だもんな……」