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第639話

作者: シガちゃん
半月後――本来なら由奈と祐一の婚約パーティーが行われるはずだったが、信三の裁判のため延期となった。

秀雄の弁護団は控訴審で最大限の弁護を尽くし、さらに徹也が生前に殺人に関与していた証拠を提出。結果、当初六年とされた有期刑は三年へと減刑された。

もっとも、当の信三は高齢であり、捜査にも全面的に協力していたことから、最終的には執行猶予一年という処分に落ち着いた。

裁判所の外は、拍子抜けするほど静かだった。中道家が情報を徹底的に抑え、記者の目を避けていたのは明らかだった。

信三は付き添いの者たちに囲まれ、そのまま車へ乗り込み、現場を後にする。

車内で、彼は軽く咳き込んだ。秀雄がすぐに水を差し出す。「お父さん、今回の徹也の件ですが、もう少し考えてから行動すべきでしたね」

信三はキャップをひねり、水を一口含んでから、淡々と返す。「放っておけば、いずれ中道家はあいつに潰されてしまう。それより、この件の詳しい状況は、美雪や秀明に知らせなくていい」

秀雄は答えず、視線を落とした。しばしの沈黙のあと、信三が口を開く。「家の方はどうだ?」

「大きな混乱はありません。多少噂が出ている程度です
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