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第54話

Author: るるね
last update publish date: 2026-04-24 22:04:11

 慎一がここまで理性を欠いた、しかも露骨に悪意のある一面を凑斗の前で見せることは、滅多にない。

 それだけに、凑斗は思わず息を呑んだ。

 二人は大学時代からの付き合いだった。

 当時から凑斗はすでに父の会社の仕事に関わっており、慎一も同様だと知ると、自ら距離を詰めた。

 学生のうちにいくつかの取引を成立させ、はっきりと利益が見込めると判断してから、ようやく慎一は凑斗の実力を認めた。

 それをきっかけに、二人の関係も徐々に近づいていった。

 慎一という男は、一見すると穏やかで柔和に見える。だが実際には、誰に対しても警戒を解かず、一定の距離を保ち、決して簡単には他人を信用しない。

 凑斗が大雑把で裏表のない性格でなければ、ここまで長く友人関係が続くことはなかっただろう。

 逆に言えば、慎一にとってもそれは同じだった。

 凑斗は駆け引きを好まず、地に足のついたやり方で仕事に向き合う。

 若くして家業を継ぎながらも、その手腕は確かだった。ゆえに、大学を卒業したあとも、慎一は彼との関係を断つことはなかった。

 慎一が結婚したことも、凑斗は知っている。

 そして、今、壇上に立つ紗月が、その妻であ
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awayfromhome-takako
これは、妻を失いかけ後悔する追妻物語でしょうか? 当て馬女と共謀して妻を虐待し続けるクソ御曹司、マジで胸糞悪い
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