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第65話

مؤلف: るるね
last update تاريخ النشر: 2026-05-03 21:11:37

 美月のあまりにも行き届いた物言いに、紗月は思わず戸惑った。二階の方へ視線をやり、少し考えてから口を開く。

「慎一とおじいさまは、二階の書斎にいると思うけど……呼んできたほうがいい、かな……?」

 おずおずと問いかけたその言葉を、美沙子は笑顔で遮った。

 そして先ほど美月の腕を取っていたのと同じように、今度は紗月の腕へと手を伸ばし、そのまま絡め取る。

「いいのよ、そんな気を遣わなくて。それより最近、どうして母さんに連絡をくれなかったの? ずっと待っていたのよ。せっかく会えたんだもの、今日は紗月、母さんと一緒にいてくれるわよね?」

 言い終えると同時に、美沙子はさりげなく美月へと視線を送る。

 それを受け取った美月は、すぐに柔らかく微笑んで口を開いた。

「そうですよ、お姉さま。せっかくですし、今日はゆっくりママとお話ししてあげてください。……お姉さまがいらっしゃらない間も、ママはずっとお姉さまのことを気にかけていたんです。本当に、お会いしたがっていらっしゃいましたから」

 二人は言葉を重ねるように、美沙子の「想い」を大げさに語ってみせる。

 けれど実際には、この間、紗月が仕事に追われて
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