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第6話

Author: ラクラク
私は静かに寧花が去るのを見送り、ドアの外で施錠される音を聞いた。

だが彼女は、この化粧室に裏口があることを知らなかった。

裏口から出ると、入口で待ってくれた後輩の女の子が不安そうに立っていた。

私を見るなり、彼女はほっと息をついた。

「先輩、無事でよかったです……本当に心配しました」

私は安心させるように彼女の肩を軽く叩き、ファイル一つと分厚い封筒の束を手渡した。

「私が出た後、これを拓海に渡して。今日はありがとう」

着替えを済ませ、マスクを着けた後、私は事前に決めていたルートで静かに会場を後にした。

空港へ向かう途中で、私はライブ配信を見ていた。

画面の中では火はすでに消し止められていたが、化粧室には誰もいなかった。

拓海は顔を真っ青にし、スタッフを怒鳴りつけていた。現場は大混乱だった。

彼は激昂し、周囲の物を手当たり次第に叩き壊していた。

その時、後輩がタイミングよく前に出て、ファイルを差し出した。

「江口さん、休憩室で見つかりました。莉月さんが残したもののようです」

拓海は眉をきつくひそめ、ファイルを開いた。

中にあるのは、離婚協議書と離婚届受理証明
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