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第6話

Penulis: 春を追って
葬祭場から出ようとした時、背後から純一の声が聞こえた。

「莉子、もしもう一度、チャンスをくれるなら……」

私は振り返ることなく、その場を立ち去った。

離婚後、私は小さなスイーツショップを開いた。

純一は言った通り、彼の財産のほとんどを私に譲ってくれた。

松浦家から離れた生活で、久しぶりに心の平穏を感じた。

お金をちらつかせて私を侮辱する人は、もういない。

誰も私を「悪いママ」なんて呼ばない。

誰も私が一番愛している人の命を盾に、私を脅したりはしない。

お金のために、何度も嘘の笑顔で人に合わせる必要はもうないんだ。

やっと、心から息ができるようになった。

でも、純一は私を放ってはおかなかった。

離婚して最初の1ヶ月、彼は毎日お店に来る。

一番高いスイーツを頼んで、隅の席で一日中私を見つめていた。

私は純一をいないものとして扱った。

「莉子、痩せたな」

私は顔も上げず、カウンターを拭き続けた。

「もう閉店だよ」

純一は一瞬呆然とし、それから苦笑いを浮かべて立ち上がった。

「わかった。じゃあ、また明日来るよ」

2ヶ月目になると、彼は花を贈ってくるように
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