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第81話

Author: みそ煮
last update publish date: 2026-07-14 19:47:52

今、由利たちが訪れていたのはハワイ最大級のショッピングセンターだ。百を超えるショップやレストランが集まり、世界的に有名なブランドたちが立ち並んでいる。

流石は有名な観光地というべきか、様々な国からの観光客で賑わっている。日本では見慣れないアパレルの店舗に、紫苑は釘付けになっていた。

「姉さん、義兄さんはどこにいるの?」

「碧斗はちょっと疲れているようだから、休んでるって。私と二人じゃ不安かしら?」

「ううん、そういうわけではないの」

紫苑はニコッと笑みを浮かべながら首を横に振った。彼女が何を考えているのか、最近は特に読みづらくなっている。

(昔から誰よりも紫苑の傍にいてきたはずなのに……どうしてこんなにも居心地が悪いのかしら)

由利はできるだけ離れないように、紫苑の隣を歩いていた。彼女たちが今いるショッピングモールはかなり大型であるため、何時間いても飽きないだろう。

「姉さん、あとで父さんと母さんへのお土産を買いましょうよ」

「そうね……私も個人的にあげたい人がいるし」

そのときに由利の脳裏をよぎったのは、親しくしている職場の同僚たちと――涼介の笑顔だった。彼女と目を合わせて優しく微
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  • 愛人の死に耐えられなかった夫、お前が死ねばよかったのにと言い残し自死ー妻は回帰したー   第6話

    結婚してから三年が過ぎたあたりのことだった。前世で由利が妊娠したのとちょうど同じ時期。今世では由利の代わりに紫苑が彼の子を身籠った。前世と違って驚きはしなかったし、怒りすら湧いてこなかった。彼女自身も、そうなることを望んでいたからだ。このときには既に、碧斗と紫苑は不倫関係にあった。そのことに由利も薄々勘付いていた。思えば、最初から気付かなかった自分がおかしかったのだ。前世から、碧斗は看病を理由によく紫苑の部屋を訪れていた。その頻度は週に五回以上、妻である由利よりも紫苑と過ごす時間のほうが多いほどだった。由利と夜を共にするのは週に一度であるのに対し、義妹である紫苑とは異常ともいえるほど夜

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