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第114話

Author: みそ煮
last update publish date: 2026-09-08 10:44:33

淳子は二人目の子を妊娠したが、父親が誰かまではわからなかった。

不特定多数の男と遊んでいたのだから、そうなるのも当然だろう。しかし、洋介との行為の後はいつもこっそり避妊薬を飲んでいたから、彼が父親ということだけはあり得ない。

つまり、洋介以外に関係を持った男のうちの誰かが父親ということである。

夫の洋介はそんなこと知る由もなく、二人目が生まれてくるのをとても喜んでいた。彼は二人目の子供のためにベビー用品を自らの手で選び、愛おしそうに淳子の腹を撫でた。

生まれたらどうせ放置するくせに何のつもりだ――と淳子は心の中で彼に毒を吐いた。

しかし、妊娠が喜ばしいことだったのは淳子も同じだった。彼女は純粋に喜ぶ洋介とは違って、ある思いを抱いていた。

(この子が私の復讐の駒になってくれるはずよ)

そう、淳子がわざわざ他の男との間に子を作った理由。

それは洋介への復讐のためだった。淳子は自分に生き地獄を味あわせた彼に、報復として屈辱を与えようとしていた。

その計画を遂行するためには、婚外子が必要だった。淳子は柔らかい笑顔を浮かべ、自身のお腹をそっと撫でた。

妊娠も七ヵ月目に入り、だいぶ膨らんだお腹。
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