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第94話

Author: ラクオン
「……これはおかしい」

私は胸の奥で何かが引っかかっているのを感じた。

「どこが?」と宏が問い返す。

しばらく考えた末、私は言った。

「おじいさん、いつも具合が悪くなるとすぐ薬を飲んで、症状を抑えてた。今回はどうして、そのまま倒れちゃったの?」

「そうそう。前に検診で来られた時も、ポケットには必ず薬が入ってましたよ。今日みたいなケースなら、早めに飲めばここまで悪くはならなかったはずです」と院長も言った。

私は冷たく宏に視線を向けた。

「江川アナは?」

「病室で休んでる」

そう答えた彼の顔色が一気に変わる。

「まさか……君、彼女を疑ってるのか?それはありえない。たしかに彼女はちょっと気が強いけど、根は悪い子じゃない。それにおじいさんの前では、いつも従順だったし」

その言葉に、私は初めて怒りを抑えきれなくなった。

根は悪くない?そんな人が、いつまでも他人の夫にしがみつくものかしら

でも、寝たふりをしている人を起こすことはできない。そんなの、私が一番よくわかってる。

わざわざ言い争う気にもなれず、私は院長のほうを向いて尋ねた。

「おじいさんが病院に来たとき着てた
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yas
なんで南を押しのける必要があったの? ほんとにクソ男と人殺し女で勝手にやってろよ!
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