俺の可愛い妹系ヒーラーが職場の鬼上司だってマジ!?

俺の可愛い妹系ヒーラーが職場の鬼上司だってマジ!?

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-25
โดย:  橘まさとอัปเดตเมื่อครู่นี้
ภาษา: Japanese
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 新人の派遣社員として動画制作会社で働いている主人公の近藤ユウ。  彼の趣味はゲームであり、特にはまっているのがMMORPGの『Familia of Eden(通称FoE)』である。剣と魔法と使い魔を使う王道ファンタジーRPGで、派遣先の入社日の前日も勇者〈ユージン〉として活躍し、ロリ妹ヒーラーの〈アイン〉と楽しく過ごしていたのだ。  そのせいで入社日に遅刻ギリギリで出社となり鬼部長と名高い斎藤カズエに眼を付けられてしまう。  FoEのプロモーションイベントに斎藤と共に向かったときにFoEで使えるパートナー契約アイテム「エンゲージリング」をゲットして、〈アイン〉に渡したらそのアイテムを斎藤もつけていて……。

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บทที่ 1

プロローグ

■自宅

〈サガ〉『敵は食い止めた!』

〈アイン〉『お兄ちゃん! 回復は任せて一気に行ってぇぇ!』

〈ユージン〉『おう! オレに任せろぉっ!』

 岩でできた巨人——ゴーレム——を相手に3人のキャラクターと同じく3匹の動物や妖精が俺——近藤ユウ——の目の前のモニターで戦っていた。

 巨大なゴーレムの腕をこれまた巨大な盾で防いでいる金髪ロングの騎士の横を通り抜けた赤髪の戦士が派手な片手剣を振るう。

 魔法を武器にエンチャントして戦う勇者のユージンが俺の操作しているキャラだ。

 物理攻撃があまりきかないゴーレムだが、勇者であれば魔法を武器に付与することでダメージが通るようになる。

 派手な斬撃エフェクトと共にダメージがポップアップしていった。

 連撃と共に派手な音共に激しいエフェクトが出る光景は何度見ても気持ちいい。

 ——Vitctory——

 システムの表示がでたところで、俺はパソコンから離れて伸びをした。

 壁の上の方にかかっている時計が目に入る。

 23時を過ぎたところだ。

 俺は慌ててパソコンに戻り、チャットメッセージを入れていく。

〈ユージン〉『やっべ! 明日から新しい職場だから落ちなきゃ! じゃあ、また夜に!』

〈アイン〉『お兄ちゃん! お仕事頑張ってね♪』

〈サガ〉『じゃあ、今日はここで解散だな』

 俺は我先にとログアウトをして、パソコンテーブルの傍にあるベッドへとダイブする。

 一番ハマっているゲームである【Familia of Eden(通称:FoE)】はファミリアと呼ばれる【使い魔】と一緒に冒険するファンタジーRPGだ。

 パーティもファミリーと呼び、一緒に過ごす仲間たちとまさに家族のようになれるゲームで俺は楽しんでいる。

 もちろん、ゲーム内での結婚システムもあり、俺もいずれは相手を見つけたいと思っていた。

 だって、結婚したらステータス補正が上がるんだぜ? 最強を目指す俺にとってそれは避けては通れない道である。

「派遣先が見つかってよかったぜ」

 ベッドに寝転びながら、俺は天井を見てぼやく。

 前の派遣先が雇止めになって1か月、何とか次の派遣先が見つかったのでモヤシ生活ともおさらばだ。

 何より次の派遣先は【FoE】のCMとかも作っている広告会社である。

 面接を受けて、ゲームへの熱意を伝えたら採用されたので俺としては一安心だった。

「問題は……上司だよなぁ……」

 俺は前の派遣先のことを思い出して深くため息をつく。

 上司とそりが合わなかったためにやめざる負えなくなったのだ。

 大きな問題にならなかったので、厳重注意の元で新しい派遣先を探してくれたので派遣会社のマネージャーさんには感謝している。

 チッチッチッと時計の秒針が時間を刻むのが聞こえて来た。

「ね、眠れん……」

 俺は興奮しきっているのか布団で横になっていても眠れずにスマホを弄る。

【FoE】は珍しく、スマホアプリにメッセージ機能や生産、使い魔の育成を行う機能があり、家族として仲間との繋がりをより感じられる設計になっていた。

 攻略掲示板などを眺めていると1通のメッセージが俺に届く。

 さっきまで一緒にダンジョンボスのゴーレムと戦っていたヒーラーのアインだ。

〈アイン〉”もしかして、お兄ちゃん眠れてないですか? 楽しみなのは仕方ないですけど眠らなきゃダメですよ”

「スマホでもログイン状態になるの忘れてた……いい妹だ。俺には実の妹がいないから本当に可愛い奴だぜ」

 アインと出会ったのは1年ほど前で、動き方の分からないアインが男性プレイヤーに絡まれていたのを助けてからの仲だ。

 妹のように可愛いが、言うべきところはしっかり言ってくれるし甘えてくるときは甘えてくる可愛い子である。

 大学生と言っていた気がするが、実際のところはわからないし触れるつもりはなかった。

 ゲーム内にリアルを持ち込まないのは俺の主義でもある。

〈アイン〉”とっておきの魔法をかけますね、ねむくなーるねむくなーるねむくなーる♪”

 文字だけの情報だが、指をグルグル回している光景が目に浮かんだ。

 そうしていると、本当に俺の意識はまどろんできて、ゆっくり薄れていく……。

■MUGENLABO 入口

「ぜぇはぁ、ぜぇはぁ……ね、寝坊した……」

 俺は猛ダッシュでビルの中にあるMUGENLABOにつき、ギリギリ受付に向かう。

 MUGENLABOは広告デザイン会社で、俺がある理由から広告を作りたいと思って、前の派遣先を退職してから新しく紹介先を派遣会社に探して貰った会社だ。

 広告に関する知識やスキルもないが、ヤル気のあるところだけを面接で行って通ってここに居る。

「まったく、腑抜けているな。5分前行動を徹底しろ。先が思いやられる」

「す、すみま、せん……」

 スーツで走り、息も絶え絶えになっている俺に名札を渡しながらツリ目のショートヘアの女性は鼻をフッとならした。

 先輩なのはわかるし、遅刻した俺も悪いのだが、あの態度はどうなんだと内心思うも手を握って我慢する。

 張りのある胸につい名札には【斎藤】とあり、役職は|広《・》|報《・》|部《・》|部《・》|長《・》だった。

 俺の配属される企画部の部長様が斎藤さんだった。

「俺の派遣人生終わった……更新までの3か月もてばいいなぁ……」

 受付から離れながら、俺は天を仰いで呟く。

 昨日の寝るまでは楽しかったのに……最悪な気分での仕事が始まった。

■企画デザイン部

 入社のミーティングをが終わり、すぐさま企画部ブースに移動させられた。

 そこには4人のメンバーがいて、先ほどの鬼の斎藤さんを入れれば5人がメンバーである。

「ここが企画デザイン部……いろんな広告を作っているんスね!」

 俺が広告を作りたいと思った理由。

 それは駅の広告を見て、FoEに出会えたことだった。

 そうやって、人を動かす広告を作りたいという思いで、派遣先を選んでもらっている。

「近藤、その語尾に『ッス』とつけるのは禁止だ。学生でもあるまいし、社会人としてシャキッとしろ!」

 斎藤部長が鋭い目で俺を睨み、ブース内の空気が冷え込んだ。

 エアコンをだれも操作していないのに……。

「沖田。お前が見てやれ、一年先輩として年上の近藤相手でも遠慮せずに指導するように!」

「はい! わかりました!」

 俺よりも年下の可愛い子が背筋を伸ばした綺麗な敬礼を斎藤部長に向けたことで冷え切った空気に温かさが戻ってきた。

 ああ、この子は部の清涼剤なんだなぁとなんと何しに俺は思う。

「よろしくお願い……します。近藤ユウです」

「沖田ソラです。ソラちゃんって気軽に呼んでくださいね? お兄ちゃん♪」

「お兄ちゃん……」

 そう呼ばれた俺の脳裏には昨日寝る間で付き合ってくれたアインの姿が浮かんだ。

(もしかしたら、ソラさんがアイン? いや……そんなことを考えちゃダメだ。マナー違反だろ、俺!)

 ぶんぶんと頭を振って想像を飛ばしていると、ソラが急接近して俺の顔を覗き込んでくる。

 吸い込まれそうな瞳の上にあるまつ毛まで綺麗に見えた。

「大丈夫ですか? 入社時ミーティングで疲れたかもしれないですけど、簡単な業務内容の説明をするから私の隣に来て画面見ていてくださいね?」

 彼女はそう言って離れて、デスクの方へ歩いていく。

 俺も後を追って進むと、空いたデスクの隣に、アクリルスタンドの並んだデスクがあった。

 ここがソラさんの席らしい。

「あ……これ、踊プリの天原だ」

「わかります!? ウチの部で話通じる人いなかったから、すごく嬉しいです♪」

 たまたま知っていた女性向けゲームの『踊る殿下様(通称:踊プリ)』の人気キャラクター、インド人とのハーフである天原ラジールを見つけてちょっと気持ちが楽になった。

 ゲームオタクが俺だけだったらと思って不安になったが、ゲーム会社の動画広告を作っているんだから俺の様な人がいても不思議じゃない。

「ウチの部は部長を除いてみんなゲーム好きなんですよー。それぞれ担当というか推しが違うので話をするのも新鮮な部分はあるんですけど……」

 そうソラさんが俺に話してくると、PCの画面にチャットが流れてきた。

〈土方〉『沖田さん、雑談はほどほどにして進めたほうがいいよ。部長は黙っているけど、いつ爆発するかわからないから』

「副部長の土方さんですね。動画制作のプロなんですよー」

「土方さんは面接の時にいたので知っています。副部長なんですね……もっと上の人かと思っていました」

〈沖田〉『了解しました。チャットの操作をお昼までに教えておきます』

〈土方〉『よろしくね。近藤君もわからないことがあったらまずは沖田さんか、チャットに書き込んでね』

「ウチの会社は全社員が共通でチャットツールを使ってやりとりしているんです。部署ごとのルームもありますけど、他にも趣味の部活ルームなんてのもありますよ。重要な連絡もこのチャットツールでやりろりしますから、朝と帰りには確実に目を通してくださいね」

「わかりました。なんかMMORPGみたいですね」

「クリエイター系はその方がとっつきやすいですからね。動画や素材のやりとりもチャットツールや共有のクラウドを使ってやります」

 そういって、ソラさんは俺も使っているアトベの動画編集ソフトを立ち上げて、編集途中の広告デザインを見せてくれた。

 担当しているのは知らないゲームである。

「ああ、そうそう。私達が作業するのはまだ未発表のゲームだったりすることもありますから、会社で見聞きしたことは他に言わないでくださいね?」

「機密保持契約ですね。入社時ミーティングで書いたので覚えています。会社の愚痴とかをSNSで流して炎上したって話もありますから気を付けます」

 SNSは多くの人が見るので、ちょっとしたことで大炎上することもあるので気を付けようと俺は心に決めた。

 せっかくFoEに関係するところへ派遣とはいえ入れたんだから、下手をうってクビになりたくはない。

「いい返事ですね! それじゃあ、チャットのルームの説明を続けますね」

 そうして、作業画面とチャットツールのやり取りの仕方や、遅刻の連絡する方法などをソラさんから教えてもらっていたら、お昼のチャイムが鳴った。

「近藤さんはご飯どうします? ウチは会社が小さいから食堂がないので自分たちの机で食べるか外に行くのが多いですけど……」

「急いで来たので、朝飯も食べてないんですよ……安くてたくさん食べれるところって知ってます?」

「それなら、おすすめの定食屋さんがありますからそこに行きましょう!」

 そういって、ソラさんに連れられて俺は昼食を取りに出かけるのだった。

 鬼上司がいてどうなるかと思ったけど、案外うまくやっていけそうな気がする。

■自宅

「あー、しんどい……」

 俺はベッドへダイブして寝ころんだ。

 広告デザインの仕事は初めてだったこともあり、華やかなデザインに秘められたすごく大変なことが身に染みる。

 派遣社員で入社1週間目ということもあって19時の定時で帰らせてもらっているのだけが救いだった。

「最近ゲームも遊んでないなぁ……」

 パソコンデスクに座るのもおっくうになるほど疲れている。

 FoEもログインができておらず、疲れて眠ってしまうのでスマホのアプリもろくに見てなかった。

 ログインボーナスとメッセージの確認を行うだけで精いっぱいなのである。

 メッセージには公式のイベント連絡の合間にアインやサガから心配したものがちょこちょこ入って来ていた。

「今日は金曜で、明日も休みだから久しぶりにログインするかな」

 疲れて眠りたくなる体を起こし、目を覚ますためにシャワーを浴びてからゲーミングチェアーに座る。

 長時間のプレイのために給料をつぎ込んで買った代物で、これのお陰で俺は10時間だって連続プレイができた。

「さぁて……今日も俺は世界の平和を守りますよっと……」

 首と腕を鳴らした俺は久しぶりに見る起動画面で興奮を覚えた俺は赤髪の勇者、ユージンを選択してログインする。

 ステーションに降り立つと、賑やかな画面と音が俺の目の前に広がった。

 ”駅”とついている通り、FoEのいろんな場所へ移動するための連絡通路になっていて、列車で移動できるようになっている。

 ログイン時にマイハウスを持っていない場合か、指定がない場合はこのステーションへ集まるのだ。

 そのため、ごちゃごちゃした空気になるのは仕方ない。

 「ステーションが賑やかなのは……そうか、春の新人キャンペーンか。裏では大量に垢BANされる季節だねぇ……」

〈ガルガンチュア〉『そこにいるのはユージンじゃないか! 久しぶりだなぁ!』

〈ユージン〉『ガルさん! 久しぶりです! 新しい派遣先が大変で、スマホでのログインだけでした』

 ユージンに声をかけて来たのはガタイのいいおっさんアバターのガルさんことガルガンチュアだ。

 ギルド【賢者の集い】のギルドマスターではあるが、ガルさんは賢者ではなく、錬金術師である。

 なんで、こうなったのかは誰も知らず【FoE七不思議】としてWikiにも掲載されていた。

〈ガルガンチュア〉『今度は長く働けるけどいいな! 応援してるぜぇ!』

 会話をしながら、モーションでポージングをしていくアバターの姿に俺は吹き出す。

 飲み物を飲んでいたらディスプレイにぶっかけていたので、よかった。

 ガルさんはマッチョなアバターにポージングをして会話するので、誰が呼んだか【錬筋術師】とい異名で呼ばれてもいる。

〈ユージン〉『ガルさんは新人歓迎ですか?』

〈ガルガンチュア〉『そうだぜぇ~。ユージンがいっていたようにマナーの悪いプレイヤーから新人を守っているだ。ワイルドだろぉ~?』

〈ユージン〉『何がワイルドなのか、わからないですって』

〈猫天使ぐりゅえる〉『そのネタ若い子にはわからないのじゃ。ローカル芸人さんのネタなのじゃからの』

〈ガルガンチュア〉『そ、そうだったのか……まだまだ全国で行ける人だと思っているのに……』

 ガーンというエモートを使ってショックを受けて言るガルさんの傍に立っているのは猫耳と尻尾、さらに天使の羽が生えたロリっ子の【ぐりゅさん】だ。

 ガルさんとはリアルでも夫婦であり、FoEで【賢者の集い】主催の結婚式が行われたのは記憶に新しい。

〈ユージン〉『ぐりゅさんもこんばんわ』

〈猫天使ぐりゅえる〉『うむ、こんばんわなのじゃ♪』

 エモートで喜びを表しながら、ぐりゅさんもユージンに挨拶してきた。

 この人も廃課金勢だが、俺はゲームで強くなるために課金するガチ勢で、ぐりゅさんは衣装や使い魔に金をつぎ込むエンジョイ勢である。

〈ユージン〉『久しぶりにログインしたんですが、今日もにぎわっていて、実家に帰ってきたよう様な気分になりました』

〈猫天使ぐりゅえる〉『ゆるりとするがよい。ゲームはサ終しない限りお主の居場所じゃ』

〈ユージン〉『サ終はつらいですよねぇ……』

〈ガルガンチュア〉『ユージン、お前が今暇なら新人のキャリーを一緒にやらないか? お前とも久しぶりに遊びたいぞ、今夜は寝かさん、ふんっ!』

〈猫天使ぐりゅえる〉『くふふふふ、ガル×ユー……くふふふふ』

〈ユージン〉『ぐりゅさん!? 俺とガルさんはそんなんじゃないですからっ!? ちょっとガルさん、嫁さんが腐り始めているから止めてくださいよ』

〈ガルガンチュア〉『何をいう! ぐりゅはそこがいいところなんだよ!』

〈ユージン〉『えぇぇ!? 今、のろけるところあったぁ!?』

 俺がガルさんのボケに突っ込んだりして、話が盛り上がっているとき新着メッセージが届いた。

〈システム〉『アインさんからの新着メッセージがあります』

 メッセージの中身を確認すると、俺は移動することを決める。

 一緒に話すための呼び出しだった。

〈ユージン〉『ガルさん、ちょっとアインが呼んでいるので行ってきます。キャリーはまた今度』

〈ガルガンチュア〉『アインであれば仕方ないな。優しくしてやるんだぞ?』

〈猫天使ぐりゅえる〉『ではの!』

 二人と離れ、俺はステーションの中から世界樹の生えているエリアに向かう列車へ乗る。

 久しぶりにアインと直接会ってチャットできるのが楽しみだった。

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■自宅 〈サガ〉『敵は食い止めた!』〈アイン〉『お兄ちゃん! 回復は任せて一気に行ってぇぇ!』〈ユージン〉『おう! オレに任せろぉっ!』  岩でできた巨人——ゴーレム——を相手に3人のキャラクターと同じく3匹の動物や妖精が俺——近藤ユウ——の目の前のモニターで戦っていた。 巨大なゴーレムの腕をこれまた巨大な盾で防いでいる金髪ロングの騎士の横を通り抜けた赤髪の戦士が派手な片手剣を振るう。 魔法を武器にエンチャントして戦う勇者のユージンが俺の操作しているキャラだ。 物理攻撃があまりきかないゴーレムだが、勇者であれば魔法を武器に付与することでダメージが通るようになる。 派手な斬撃エフェクトと共にダメージがポップアップしていった。 連撃と共に派手な音共に激しいエフェクトが出る光景は何度見ても気持ちいい。  ——Vitctory—— システムの表示がでたところで、俺はパソコンから離れて伸びをした。 壁の上の方にかかっている時計が目に入る。 23時を過ぎたところだ。 俺は慌ててパソコンに戻り、チャットメッセージを入れていく。〈ユージン〉『やっべ! 明日から新しい職場だから落ちなきゃ! じゃあ、また夜に!』〈アイン〉『お兄ちゃん! お仕事頑張ってね♪』〈サガ〉『じゃあ、今日はここで解散だな』 俺は我先にとログアウトをして、パソコンテーブルの傍にあるベッドへとダイブする。 一番ハマっているゲームである【Familia of Eden(通称:FoE)】はファミリアと呼ばれる【使い魔】と一緒に冒険するファンタジーRPGだ。 パーティもファミリーと呼び、一緒に過ごす仲間たちとまさに家族のようになれるゲームで俺は楽しんでいる。 もちろん、ゲーム内での結婚システムもあり、俺もいずれは相手を見つけたいと思っていた。 だって、結婚したらステータス補正が上がるんだぜ? 最強を目指す俺にとってそれは避けては通れない道である。「派遣先が見つかってよかったぜ」 ベッドに寝転びながら、俺は天井を見てぼやく。 前の派遣先が雇止めになって1か月、何とか次の派遣先が見つかったのでモヤシ生活ともおさらばだ。 何より次の派遣先は【FoE】のCMとかも作っている広告会社である。 面接を受けて、ゲームへの熱意を伝えたら採用されたので俺としては一安心だった。
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