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第5話

Auteur: うめ
私は雨音の前まで歩み寄った。

そして腕を振り上げ、グラスになみなみと注がれた酒を、そのまま彼女の頭上から浴びせた。

「私の踊りが見たいって?」

一拍置いて、冷たく笑う。

「……だったら、先に目を覚ましてもらわないとね」

乾いた音が響いた。平手が、雨音の頬を打ち抜く。

雨音は顔を押さえ、信じられないものを見るように私を見つめた。

「……私を殴ったの?」

「だから何?」

吐き捨てるように言って、間を置かず、もう一発。

「今日は――ただじゃ済ませない」

私は彼女の髪を掴み、力任せに引き寄せ、そのまま横の柱へ叩きつけた。

「雨音!」

修也が駆け寄り、私を引き離そうとする。

けれど、その手が届く前に、私はテーブルの上にあった半分ほど残ったボトルを掴み、躊躇なく修也の頭へ振り下ろした。

「修也。適当にって、どういう意味?」

私は見下ろしながら、静かに言った。

「じゃあさ。自分が適当にやってみせたら?」

そして、はっきりと言い切る。

「修也。この結婚は終わり。絶対に離婚する」

雨音が甲高く叫んだ。

「なんで人を殴るのよ!」

修也はよろめき、額から血と酒が混
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