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第64話:トリキシ

Auteur: 大正
last update Date de publication: 2026-06-15 07:00:07

 銀の卵亭に帰ってすぐに湯をもらい、清潔魔法をかけながらセルフィとそれぞれ身ぎれいにしていく。やはり清潔魔法をかけながらのほうが服も綺麗になるし、ついでに体についた垢や汗、血も落ちていく。その分もらった湯がどんどん濁っていくが、そのための湯だ、しっかり汚してその分体を綺麗に保っていこう。

 セルフィは……意外ときれいなものだな。主に汚れているのは俺か。清潔魔法を使い始めたのと、やはり剣術と剣聖の腕の差なのか、返り血もほとんど浴びてないセルフィに比べて、まだまだ動きの荒い俺は腹から膝にかけて返り血がしっかりと付いている。

 これも清潔魔法で浮かして、湯に軽く通して血なまぐささを取り除いていく。セルフィが髪の毛を洗おうとしていたので、制止する。

「待った、俺の血でさすがに汚れすぎてる。湯で洗うほうが気持ちいいだろうけど、新しい湯をもらうか明日の朝清潔魔法をかけながら水で洗ったほうが綺麗になるぞ」

「そう……ですか。ご主人様に髪の毛を洗ってもらうのは気持ちいいので楽しみにして

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