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【4】本当にあった人間の恐怖。~肝試し~

ผู้เขียน: 猫宮乾
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-22 16:50:49

 さて、順番が回ってきたので、七原と碧依君が先に神社に行った。

 ――帰ってきた時、碧依君は号泣しており、七原は真顔になっていた。

「視えた、いた、うあ。七原が壺に貼ってあったお札を破ったんだよ!」

 俺に抱きつき、碧依君が頽れて、泣き出した。七原は神妙な顔で、腕を組んでいる。

 二人は俺を担ぐ気だと判断した。俺はこの時、先日、俺の部屋の扉が勝手に閉まった事件も、この二人の仕業だと確信していた。窓を乗り越えたら、下の階に降りられると気づいたからだ。見間違えで無かった場合、他に説明がつかない。非常に危険な行為だし、理性的にはありえないとも考えるのだが、俺は確かに見たのだ……。

 けれどひとまず、「大丈夫だから」と告げた。

 取り敢えず……次が俺とセージの番だったので、俺は、「様子を見てくる」と伝えてから、境内へと向かった。セージは終始、俺の手を握って震えていた。本当に恐がりだ。

 行ってみると、戸が半開きで、確かに壺が見え……床には、ポツンとお札が落ちていた。この光景を目にして、あの二人は話を盛ったんだろうな。そう考えつつ、一応手を合わせてから、セージと二人で俺は帰った。

 すると碧依君は、まだ泣いていた。先輩達が碧依君を連れて、車に戻ろうとしている。

 七原はそれを見守りながら、石段の上でニヤニヤしつつ俺達を待っていた。

「何も無かったぞ。冗談止めろって、七原。そろそろ痛い」

「だって碧依がさぁ」

 なんてやりとりをしてから、七原が石段を下り始めた。

 俺とセージは、七原の背を、何とはなしに見ていた。

 それほど長い石段では無かったが、手を伸ばしたからと言って、一番下まで届くような距離ではない。

 すると下から三段目で、七原が体勢を崩し、飛び降りるようにして地面に着地した。

「なんだよ、押すなって!」

 そう言って笑いながら振り返った七原。唖然としたセージ。意味の分からない俺。

「……え?」

 七原の笑顔が引きつった。

「押せるはずが無いだろう……?」

 セージが呆然としたように言った。その瞬間、七原が全力疾走を始めた。セージも俺を残して走り出した。何が起きているのか分からなかった俺は、ゆっくりと下へと降りた。

 結局その日の話をまとめると、こうなる。

 七原は、やっぱり何も視えなかったらしい。それは別として、石段の所で誰かに背中を押されたと言うのだ。下から三段目の位置で、突き落とされたと訴えた。そして、実際に転びそうになった場面を、俺とセージは見たのである。

 なお碧依君は、七原が「何も視なかった」と言う場所で、青白い着物姿の女の幽霊を視たらしい。俺が「大丈夫だから」と言ったのを、「祟りが無いって意味だと思った」と口にしていた。俺には、祟りの有無など分かるはずも無いのだが……。

 さてそれを境に、セージは血尿が出るようになってしまい、暫く病院通いをした。今でもこの件は祟りだと言われている。何でも、あの場では口に出さなかったが、セージもそれらしき女を目撃したらしい。しかもそれは、肝試し終了後の出来事だったようだ。全員が集合し、次に向かったファミレスの駐車場についた時……なんとセージの車の中に、特徴が一致する女が座っていたらしい。それは見ている前で、霞のように消えたそうだ。

 ――俺が、『時島』の存在を明確に意識したのは、この肝試しがきっかけだ。

「これ、時島を呼んだ方が良くない?」

 翌々日、大学構内のサークル席で砂文兄さんが言った。本名はスナフミさんだが、サーヤさんとか、砂文兄さんとか言われていた。彼も俺と同じ学年だが、一浪しているので一つ年上だ。

「時島?」

 俺が聞くと、砂文兄さんが大きく頷いた。

 砂文兄さんと時島は、必修で、同じクラスなのだという。俺達の学科には、必修のクラスわけがあった。俺と砂文兄さんは、同じ心理学科である。碧依くんも心理学科だ。七原とセージは経済学科である。

 心理学科では、英語と文献講読の必修があり、一人二つはそのそれぞれの特定のクラスに所属していた。砂文兄さんと時島は、文献講読のクラスが同じらしい。

 言われてみれば、俺は英語のクラスに、『時島』という奴がいたなと、この時やっと思い出した。英語のクラスの数字は学籍番号にもなっている。俺と時島は卒業まで同じ『四組』だと、ふと気がついた瞬間でもある。

「後で聞いてみたら? 明日とか」

 砂文兄さんに、そう言われた。この時、俺は頷いて返した。

 ――まぁ、今となっては懐かしい話である。

 ただやはり俺は、心理学をやっていたので、どうしても多くの心霊現象には懐疑的だ。個人的には、存在しても、存在しなくても良いのだが。

 このようにして俺は、弟に怖い話として思い出を語った。

 丁度飲み終わったので、少しパソコンに文章にまとめておこうかなと考える。

 ――『本当にあった話。』というファイル名だ。沢山の話をまとめている。

 ただ思い返せば、そこまで怖くは無い気もする。

 書き始めようと考えて自室に戻り、ふと俺は思った。

 オカルト的に怖い話をまとめる前に、この現在の『記録』に、残すべき事がある。

 本格的に大学時代を回想するならば、俺は先に吐き出すべきだ。

 そうだ――俺がこれから打つ最後の『記録』は、『生きている人間の方が怖い話。』だ。

 今後綴る『本当にあった怖い話。』が、あくまでも心霊現象的な意味での『怖い』に分類されるとはっきりさせておくためには、絶対的に先に書いてしまった方が良いだろう。

 俺は鐘の音が大嫌いだが、警鐘を交えるかもしれない。類似の被害者が増えない事を祈る。

 内容は――一つ目は碧依君から聞いた話、二つ目は俺の話だ。残るは電話の話である。どの順番で記そうか。思案しながら、パソコンを起動させた。

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