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第22話

Author: 霧乃吟
澪は紗耶を見ることもなく、征司にも視線を向けなかった。

まるで仲睦まじい一家三人のような光景にも、何の興味も示さない。

彼女は腰をかがめ、律樹の丸々とした顔を見つめた。「そうね、私は悪い女よ。でもあなたは太ってるし、可愛くもない。その顔じゃ、大人になっても女の子にはモテないと思うわ。お姉さんと同じで、将来はゴミ拾いでもするんじゃない?」

自分で言っていて思う。

本当に悪役みたいだ、と。

子どもの純真な世界を壊し、誰かの「幸せな家族」まで踏みにじっているのだから。

紗耶の唇がきゅっと結ばれた。

表情が一気に冷え込む。

その言葉が三人まとめて侮辱していることくらい、聞けば分かる。

律樹は意味を完全には理解できなかった。

だが、幼い男の子なりに自尊心は強い。

「太ってる」「可愛くもない」「モテない」――そのあたりだけは、しっかり伝わったらしい。

顔を真っ赤にし、次の瞬間には泣き出していた。

大声でわめき散らしながら、ろれつの回らない声で征司の腕にしがみつく。「やっつけて!やっつけてよ!僕、この人に土下座させるんだぁ……うわあああん!」

征司は長いまつ毛を伏せ、静か
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