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■㉓

Author: 水沼早紀
last update publish date: 2026-01-23 20:35:42

「あ、そうなんですね」

イタリアンのお店ね……。イタリアンを食べに行こうだなんて、今時男子なんだ、草原先生は。

「そこのお店、ナポリタンが美味しいって有名なんんですって」

「……そうなんですか」

ナポリタン……か。 そういえば私も昔、母親の作るナポリタンが大好きだったな。

父がナポリタンが大好きで、母親がよく作ってくれていた。 あのナポリタンの味は、今でも忘れていない。

だからこそ、私はナポリタンが食べられなくなった。 食べたらきっと、思い出して辛くなると思ったから。

だから私は、出来ることなら今でもナポリタンだけは食べたくない。

「南川先生……どうしました?」

「……え?」

草原先生が、不思議そうに私を見ている。

「大丈夫ですか?」

「……はい、大丈夫です。すみません」

草原先生は、私に微笑みを向けて「いえ」と軽く返事をする。

横断歩道を渡って歩いていくと、そのお店の看板は見えてきた。

「ここです」

「……素敵なお店ですね」

素敵な佇まいのお店はオシャレな雰囲気で、カップルや女性客も多かった。

「いらっしゃいませ」と、にこやかな女性の店員さんが「こちらにどうぞ」と、席
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    私にはここしか居場所がない。学校なんてものは所詮仕事場だ。本当の私の居場所は、ここだから。ボスやみんなと働く私だからこそ、価値があるって思ってる。「……ボス、私はあなたのそばから離れません。必ずあなたをお守りします。 あなたをガッカリさせたりしません」私のやるべきことは決まっている。「心強いセリフだな」ボスは窓の外を眺めながら、微笑んでいる。「もし私がしくじったその時は……私を殺しても構いません」私はそのくらいの覚悟なら出来ている。 ボスに裏切るような真似は絶対にしない。「……お前の覚悟は分かった。期待してるぞ」「はい」ボス、私はあなたを尊敬しています。 あなたを心から守

  • 殺し屋は愛に復讐を誓う。   ■⑬

    それから三ヶ月後が経過した頃ーーー。「朱里、ちょっといいか?」 私はボスに急に呼び出された。「はい」「お前に話しておきたいことがある」話しておきたいこと? なんだろう?「あの、話とは何でしょうか?」ボスの背中にそう問いかけると、ボスは私に「朱里、この男を知っているか?」ととある写真を見せられた。「いえ……。誰ですか?」この男は誰? 見たことがない。「ーーーコイツは、お前の両親を殺した殺し屋だ」「………え?」ボスから出た言葉に、私はフリーズした。「お前の両親を殺したのは、コイツだ」ボスは、私にその男の写真を手渡してきた。「この男が……?」コイツが……。この男が

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