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第179話

作者: 清水雪代
「おお光生、久しぶり。新しい彼女か?」

男は、いかにも金持ちそうな身なりで、光生とは親しいようだった。

連れの女は露出の多い服装で、品定めするような目で智美を見ている。

「こちらは智美さん。僕が真剣に口説いている女性だ」光生は、少し居心地悪そうに紹介した。「こちらは永田瑛太(ながた えいた)。そして彼女さんです」

「へえ〜『真剣に』ねえ」瑛太は思わずからかった。「矢代の坊っちゃんが、いつから女を真剣に口説くようになったんだ?今回は火遊びじゃなくて、純愛路線にでも変えたのか?」

彼は遊び相手を見るような目で智美を見た。

「確かに美人だけど、君程度が光生の心を掴めると思ってるのか?」

「変なこと言うなよ!」光生は、少し焦ったように言った。「智美さんは、他の女とは違うんだ!」

彼は本気だった。

瑛太の隣にいる女は、光生のその言葉に少し不快そうな顔をした。

確かに、自分たちは金持ちの息子たちの遊び相手に過ぎない。

だからといって、彼女は智美が特別だとは思わなかった。

「へいへい」親友の真剣な態度を見て、瑛太は曖昧に笑った。「お前が恋に落ちたいって言うなら、俺は何も言わん
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