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第466話

Author: 清水雪代
男は頷いた。「この病院は広すぎて、虱潰しに探していては、機を逸します。ですから、部下に二階の実験室で発煙筒を投げ込ませました。人が逃げ出してこない部屋があれば、そこに監禁されている可能性が高いですから」

智美はほっとして、深いため息をついた。「そんな大騒ぎを起こして……もし本当に火事になったらどうするの?」

男は表情を変えずに説明した。「あくまでボヤ騒ぎを装っただけです。警察や消防への根回しも済んでいますのでご安心を」

智美は頷いたが、全身の力が抜け、激しい疲労が波のように押し寄せた。

男は彼女を支えて部屋を出て、待機していた車に乗せた。

智美はシートに身を沈め、乱れた服を整える。

そのとき、ドアが開き、焦燥を滲ませた悠人が姿を見せた。

智美は彼を見つめ、緊張の糸がぷつりと切れ、視界が涙で滲んだ。

悠人は車に乗り込むなりドアを閉め、彼女を強く抱きしめた。「ごめん……遅くなった」

智美は彼の胸に顔を埋め、その体温と匂いに包まれながら、ようやく自分が助かったのだと実感した。

智美の震えが収まるのを待って、悠人は運転手に車を出させた。

悠人はそのまま、智美を近くの高級ホ
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