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第577話

Author: 清水雪代
拓真は曾祖母の意気軒昂たる様子を見て、自分の水筒を取り出しながら言った。「曾おばあちゃん、安心して。後でお薬を飲む時、僕がお水を持ってくるから」

菊江は相好を崩し、愛おしそうに可愛い曾孫を見つめる。「いい子ねぇ。やっぱりあなたは賢くて頼りになるわ。安心しなさい、曾おばあちゃんが絶対に、君たちを山本家にいじめさせたりしないから!」

兄と同じく、オーダーメイドの小さなスーツに身を包み、ネクタイを締めた謙太も傍らに立っていた。彼は真剣な顔つきで、ぷっくりとした頬を揺らし、菊江を見つめ、応援するように小さく拳を握ってみせる。

菊江は愛情を込めて彼の頭を撫でた。「けんちゃんは曾おばあちゃんを一番信じてくれるのよね?」

謙太はこくりと真剣に頷き、菊江への信頼しきった様子を見せた。

愛らしい曾孫たちの姿を見て、菊江の胸中に温かな喜びと闘志が湧き上がる。

その時、美奈子が彼らの方へと歩いてきた。

彼女は目の覚めるようなサファイアブルーの特注のドレスを身にまとい、山本家で最も発言力のある「女主人」としての威厳をこれ見よがしに誇示している。

そう、山本家の本来の女主人はとっくに亡くなってお
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