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大学生青年と吸血鬼少女の強奪Ⅱ

Author: kumotake
last update publish date: 2025-07-21 19:21:26

 大学からほど近い、『目の前』と表現するのが妥当なくらいの立地で存在するこのコンビニは、朝から夜まで休みなく、閉店することなく、二十四時間営業し続けているようだった。

 まぁ、こんな目の前に大学があるのなら、昼も夜も、それこそ丑三つ時の様な夜中も、学生をはじめとする多くの人が利用するのだろう。

 そんな誰もが利用するコンビニで、僕はサンドイッチを二個と、ペットボトルの飲み物を二本買って、店の外に出た。

 外に出ると、流石にあの薄着の格好ではない、その上から白い大きめのパーカーを、ワンピースのように着ている女の子。

 あの綺麗な深紅髪の、得体の知れない女の子。

 『佐柳』と呼ばれていた少女が、待っていたのだ

「あの......」

「......」

 店の窓に貼られている、『バイト募集』のチラシを見ながら。

「佐柳さん?」

「えっ......?あぁごめんごめん。ありがとね、買って来てくれて......」

「あぁ、うん。それはいいんだけどさ......」

「ん?」

 そのあとに続く言葉を、続ける筈だった言葉を、僕は少しだけ考えて、飲み込んだ。

「......いや、やっぱいい......」

 そう言いながら僕は、足を前に動かした。

 そしてそうすると、何かを言い掛けてやめた僕のことを不思議そうに見ながら、彼女は僕の横を歩く。

 僕はそれを、なるべく気にしないようにしていた。

 彼女が一体、どういう存在なのか......

 その時はそういうことを、なんとなく、今は本人に聞いてはいけないように思えたのだ。

「やぁ遅かったね。待ちくたびれたよ~」

 そう言いながら、『専門家』の男は机に座って、もう一つ別の机には、自分が買ってきたのであろう菓子パンと珈琲を置いていた。

 どうやら僕等二人が買い出しから帰ってくるのを、彼は待っていたようだ。

 しかしそんな彼を見て、少女は辛辣に言い放つ。

「別に、もう消えてくれててもよかったのに......」

 その彼女の言葉に、男はまた、のらりとした口調で言葉を返す。

「まぁそう言うなよ、食事は皆でした方が楽しいじゃないか~」

 そしてその言葉の最後に、男は僕の方を見て言った。

「君もそう思うだろ? 荒木 誠  君」

「えっ......」

 男はたしかに、そう言った。

「ん?」

 教えていないはずの僕の名前を、寸分の狂いもなく、躊躇いもなく、まるで初めから知っているように、僕にそう、呼びかけたのだ。

「なんで......僕の名前、知っているんですか?」

 そう聞き返した僕の言葉には、その男はくらりとした口調で言葉を返す。 

「あぁ、そうか。そりゃあそうだよね。昨日のあんな出来事、まともに覚えている筈がないか......」

 そう言って、男は座っていた机から降りて、そして入り口で未だに立ったままの僕たちに向かって、手招きをしながら言う。

「まぁ、とりあえずこっちにおいでよ。食べながら話そう。昨日君に何が起きたのか、僕や佐柳ちゃんは一体何者なのか、全部教えてあげるよ」

 そう言いながら、不敵に口元を緩ますその男の表情が、この時はなんだか妙に、化け物染みて見えたのだ。

『食事は皆でした方が楽しい』なんて言葉を、本当に信じていたわけではないけれど、それでも、こんなにも食べ物が喉を通らないといことも、予想していなかった。

 元々朝食は抜きがちな生活をしているとはいえ、それでも、自分が食べるために買ったサンドイッチくらいは、ちゃんと食べられると思っていた。

 今は食事をはじめて三十分くらいだろうか......

 未だに一つだけ、綺麗な手付かずのサンドイッチは、開けたフィルムのビニールの上で、倒れている。

 ほんとうに、食欲がまるで湧かない......

「あんまり食が進まないかい?荒木君」

 既に自分の菓子パンを平らげたその大人の大学生は、まるで僕の心の中を見透かしているような台詞を吐きながら、こちらを見る。

「えぇ、まぁ元々、朝食は抜きがちな生活をしていたので、多分そのせいだと思うんですけれど......」

「ハハッ、それはあまり良くないねぇ~。食事はちゃんとしないと、何処かで倒れてしまうかもよ?」

「それは......」

 それは少し、大袈裟ではないのだろうか......

 そういう風な言葉を言い掛けて、それでも、その言葉を飲み込む。

 あながち、それが無いとも言い切れない。

 なんたって今が、こんなわけのわからない状況に、なってしまっているのだから......

「そんなことよりも、説明してくれるんですよね。えっと......」

「あぁ、相模でいいよ。 相模 宗助さがみ そうすけ、四十歳」

「四十歳!?」

 聞き間違いだろうか、耳を疑った。

 僕と同い年ではないにしても、明らかに年齢は二十代だと思っていたからだ。

 その男の言葉に唖然としている僕に、隣に座る少女が口添えをする。

「気を付けた方がいいよ。そいつの顔面はマジでそれだから......」

「それを君が言うのかい、吸血鬼なんてのは、不老の最たる例だろうに」

 男の言葉に、少女は睨みつけるようにして無言を返す。

 っていうか......今、なんて言った......

「えっと......吸血鬼って......一体......?」

 その俺の言葉に、男はまた、口元を薄く緩めた表情で、彼の目の前に座る少女を、視線で示して返答する。

「彼女のことだよ」

 その視線の先には、当たり前だけど、『佐柳』と呼ばれているその少女しかいない。

 そしてそれを肯定するように、彼女は僕から、視線を逸らす。

 その様子を見ながら、男は少し呆れたような表情をしながら、「やれやれ」と言いながら、さらに続けた。

「彼女はね、世にも恐ろしいあの吸血鬼の、体質と性質を兼ね備えた、異端の生き物なんだ」

「吸血鬼の......体質と性質......?」

 そう言いながら、僕はその少女を見て、「人間とは、違うのか?」と訊いてしまう。

 そしてそんな僕を見て、男は返答する。

「うん、人間じゃないよ。まぁ正確に言うなら、姿··································って、ことになるけれどね」

「つまり、お化けとか、妖怪とか......」

『化け物とか』と言おうとして、それを僕は飲み込んだ。

 なんだかその言葉は、今は言ってはいけないような気がしたからだ。

 けれどそれを、多分この相模という男は、僕よりも理解している。

 だから理解しているその男は、さらに話を続ける。

「でも一応、姿形は人間だからね。だから僕は、彼女のような存在を、異人いじんって呼んでいるよ」

 そう言いながら、男は自分の飲みかけのコーヒー牛乳を飲み干して、飲み干した後にこう言った。

「まぁでも、いわゆる···なんだけれどね」

 化け物じみた顔面を持つその人は、さっき僕が飲み込んだ言葉を、いとも簡単に吐き出したのだ。

 言葉の後の、数秒の沈黙。

 気まずい以外の何者でもないけれど、そんな僕たちの様子を見ながら、相模さんはまたそれを、弄ぶような声色で話を続ける。

「それでだ。荒木 誠 君。そんな話をどうして、君なんかにしたかって話なんだけれど......あと昨日の夜、君に何が起きたかって、話なんだけれどさ」

「あぁ、はい......」

 そうだった、そういえばそれを、僕は訊かなくてはいけなかったのだ。

 僕の記憶から抜け落ちてしまっている、昨日の出来事を、僕はこの人から訊かなくてはいけなかった。

 それのために、わざわざこんな形で、朝食を食べているのだから。

 まぁそれでも、相変わらずサンドイッチは、残ったままだけれど......

「もし君が、僕や彼女とはまったく関係のない、普通の人間なら、わざわざこんな話なんかしないんだ。異端の存在ってさ、関わらなければ関わらない方が、言ってしまえば無関係のままで居た方が安全だし、安心だから」

「はぁ、まぁそれはそうですよね......」

 あれ、でもこの言い方だと、なんだかおかしくないか......

「うん、けれどね、荒木君」

 まるでその言い方だと、僕がもう......

「君はもう......」

 普通の人間ではなくなってしまっている様な......

·····ではなくなったんだ」

「えっ......」

 呆気をとられてというか、思いもよらないというか......

 とにかくこのとき、僕はこの男から、何を言われているのか理解が出来なかった。

 けれど相模さんは、さらにそのまま話を続ける。

「結論から言ってしまえば、今の君はもう、普通の人間ではなくて、異端の存在である、いわゆる異人になったんだよ」

 その言葉に対しても、僕はどう反応を示するべきなのか、わからなかった。

 わからなかったけれど、それでも、何か言わなくてはいけないような、そうしないと、思いもよらないこんな展開に、全て飲み込まれてしまう様な、そんな気もしたのだ。

 だから僕は、自分が理解をするために、確認をするために、口を開いた。

「えっと......つまり僕は、死んでいるって......ことですか?」

 そしてその、僕が吐いた言葉に対して、わざとらしく少女が笑う。

 笑いながら、もう一つの事実を、僕に突きつける。

「ハハハッ......そんなわけないじゃん、私が助けたんだから」

「助けたって......どういう意味......?」

「どういう意味も、こういう意味もない。助けるために、私は君を異人にした。そうしないと、········だったら、君はそれこそ本当に、死んでいたんだから」

「......」

 どうすればいいだろうか......

 言語としては日本語を話している彼女の言葉を、文章を、僕はこのときまるで、理解ができなかった。

 そしてそれを見かねてか、相模さんがまた言う。

「まぁとりあえず。何が起きたのか、順序立てて説明しようか。もっとも......その時の当事者は、君と彼女の二人だけだけれどね」

 順序立てて説明された内容はこうだった。

 あの晩、僕が散歩のコースとして歩いていた道の頭上、正確に言えば、すぐ傍にあった大学施設の屋上に彼女は居たらしく、僕と同じように、夜の散歩をしていたらしい。

 しかしそこで、彼女は踏み外した。

 漫画のようにバナナの皮で足を滑らせたとかでは決してなく、ただ単に、足がもつれてしまった影響でそうなったらしい。

 しかも彼女は、屋上の淵の部分、少し身を乗り出せば飛び降りれるような所を歩いていたそうだ。

 基本、大学施設の屋上は立ち入りができないようにされている。

 禁止されているとかではなく、そもそも立ち入ることが出来ないのである。

 一般の生徒が施設の階数を行き来する時に使うエレベーターでは、システム上入れないようにされているからだ。

 もちろん、階段で行こうとすれば、そもそも扉に厳重な鍵が施されているから、入れるわけがない。

 しかしそれは、··········使····であって、それ以外の方法で屋上に立ち入られてしまえば、どうすることもできない。

 それこそ彼女のように、吸血鬼の異人の体質で授かった身体能力を用いて、······················、そんなイカレタ行動をされたら、防ぎようがないのだ。

 そんな彼女が、足がもつれたことで踏み外し、落ちてしまった。

 そして丁度その位置に、タイミング悪く、僕の頭部があったというわけだ。

 さすがに......

 さすがに華奢な女の子だとしても、高い所から重力加速度的に落下速度が増した状態で、人間の頭に落下物の一番固い部分(彼女の頭)がぶち当たれば、それはミサイルに直撃したようなモノで、しかもその相手が、体質的に普通の人間よりも頑丈な吸血鬼であれば、普通の人間である僕の方がダメージを負うのは当たり前だ。

 アニメや漫画のように、空から美少女が降ってくるというシチュエーションは、とても危険極まりないのである。

 それこそ致命的な、絶命を余儀なくするほどのダメージを負うことになるのだから......

 だから僕は、もうこの時には··としては、死んでいたそうだ。

 しかしそこまで説明されたところで、加害者である彼女の言い訳が入る。

「いや、流石にこんな、完全に私の不注意の事故で、何の関係もない人間を殺してしまうのは気が引けたんだよね......だから......」

 だから彼女は、彼女が持つ、吸血鬼の性質である『吸血』を上手く利用して、僕の『血』ではなく、『人間性』を吸い取ったのだそうだ。

 そしてその代わりに、彼女の中にある『異人性』を、半分ほど僕に与えた。

 吸血鬼の体質の一種である『不死身』を、このときの僕は、半分ほど彼女から貰い受けた。

 その影響で僕は今、半分は人間で、半分は異人という、専門家から見ればかなり不安定な状態で、生かされているということなのだ。

 しかしここまで聞いて、ようやく僕は声を大にしてこう言える。

 覚えていないだけで、僕が何かやらかしたから、こういうことになってしまったのかと危惧していたが、これなら問題なくこう言える。

 たとえ相手が、華奢で可憐な吸血鬼だとしても、僕は言ってやる。

「って......完全にお前のせいじゃねえか!!!」

 閑話休題

「さて、そんなわけだから、君は今後、僕に管理されながら生活をするわけだけれど、いかんせん、僕もずっと君の傍に居てやれるわけではない。これでも色々と忙しくてね」

「はぁ......」

 傍に居て欲しいとは思わなかったけれど、それでもこんな身体になったのだから、不安がないといえば嘘になる。

 そうなると、このゴールデンウィーク期間中は、大人しくしていた方がいいのだろう。

 そんな風に考えていると、相模さんは思いもよらないことを言い出す。

「そこでだ、しばらくの間、少なくともゴールデンウィークの間は、君等は常に行動を共にするようにしていて欲しい」

「えっ......」

 反射的に出た自分の反応の後、僕は少し間を置いて、言葉の意味を確認する。

「行動を共にって、それは一体どういう意味ですか?」

「どういう意味も、こういう意味もない。言葉通りの意味だよ」

 そう言った後、相模さんは僕と僕の隣に座る少女を見比べて、話を続ける。

「僕から見れば、君もそうだけど、佐柳ちゃんも十分に不安定な状態だ。何が起きるかわからないし、何が起きても不思議じゃない。だから君たちには、互いを管理し、監視し合って欲しいんだ。」

 その相模さんの言葉に、少女は意外にも同意する。

「......私は別にそれでもいいよ......っていうか、こんな専門家じゃなければ誰でもいい」

「ひどいな~そんなに嫌うなんて~おじさん傷ついちゃうぞ~」

 わざとらしくおどける相模さんに、少女は冷ややかな視線を送る。

 こういうときって、第三者である僕は、何を言えばいいのだろうか......

 あぁ、何も言わないのが正解なのか?

「......」

 うん、多分なにも伝わらねえな......

 そんな風に思っていると、特に傷付いた様子がない相模さんが、さらに話を進める。

「あぁでも、『常に行動を共にしろ』とは言ったけれど、本当にずっと一緒に居る必要もなくて、なんて言うのかな......外で遊んだり、家以外の場所で過ごしたりする時は、必ず君達二人で行動して欲しいって......まぁそういうことだから」

「はぁ、まぁそれは流石にわかってますけれど......」

 そう言いながら僕は少しだけ視線を外して、言葉を続ける。

「僕は特に、このゴールデンウィークに予定を立てていないので、問題はありません。でも......」

 その僕の言葉で、少女は何かを察したのか、口を開く。

「私だって、別に予定があるわけじゃないよ......っていうか、昼間の予定なんて立てられるわけがなかったし......」

 そう言いながら、彼女は僕の方を見る。

 その彼女の視線で、彼女が何を言いたいのか、なんとなくわかってしまう。

 あぁそうか

 ··に吸血鬼の体質だった頃の彼女が、この休みの予定なんて、しかも昼間の予定なんて、あるわけがない。

 だってその頃の彼女にとって、太陽は文字通りの天敵なのだから......

 一通り話し終え、残っていたサンドイッチも何とかお腹の中に収めて、時刻は既に、午前十一時近くを指していた。

「それじゃあ早速だけど、今日から二人で行動するように、僕は別件でしなくてはならない仕事があるから、またそのうちに顔を見せるよ」

 そう言い残して、相模さんは僕と彼女を二人、空き教室に残して、何処かに行ってしまった。

 っていうか、なんだこの状況......なんだこの状況!?

 ただでさえ大学では友達がいないのに、いきなりこんな女子と二人きりにされて、一体どうしろっていうんだ。

 何を話せばいい?

 何か話題は??

 そんな風に、たぶん傍から見ればしょうもないこと(いや、僕にとっては一大事なんだけれど)に頭を巡らせている僕に向けて、少女はポツリと言う。

「あのさ......とりあえず、ここ出た方がいいよね?」

 思いもよらない彼女の何気ない一言が、僕の思考を一瞬止める。

「へ?」

 そして僕がそんな反応をしたから、彼女は驚いた様子で聞き返す。

「えっ?」

 束の間の沈黙、ようやく思考が、再び動く。

「......うん、そうだね。そうしようか......」

 僕、こんなに女の子と話せなかったっけ......

 外に出た後、とりあえずどうすればいいいのか、今日一日をどう行動するべきか分からなかったから、それを彼女に尋ねようと試みる。

「あの、佐柳さん......」

「琴音」

「えっ?」

「佐柳って名字、好きじゃないんだ。呼ばれるのも書くのも言うのも嫌い。だから下の名前で呼んでくれる?私も君のこと、誠って呼ぶから」

 oh......

 再び止まりかける思考よ、耐えてくれ......

「いや、いくらなんでもそれは、距離の詰め方がおかしくない?」

「そう?大学生って、皆そんなもんじゃない?」

 皆そんなもんなの!?

 友達居ねぇからわからねぇよ!!

「まさか誠、友達いないの?」

「......ちがう、作らないだけだ......」

「作れないの間違いでしょ?」

「......っ」

「あぁ、なんかごめん」

「謝られると、余計に辛いよ......」

「うん、ごめん......あっ......」

「今の絶対わざとだろ?」

「そんなことないよー、無意識だよー」

 なるほど、どうやらこの吸血鬼は、無意識に人を殺せるようだ。

 まぁ、今の僕はもう、人ではないらしいけれど......

 そして、そんなしょうもないやり取りを終えた後、僕は再び、訊きたかったことを彼女に尋ねる。

「......それで今日はどうすればいいんだ?」

「どうすればって?」

「いや、僕は本当に今日は何も予定がないから、もし佐やn......」

「......」

 一気に視線が怖くなるのは止めて欲しい......

「もし琴音さんが行きたい所とかあるなら、僕は付き合うけれど......」

 そう言うと、琴音さんの表情は一気に明るくなった。

「えっ、マジで?」

 表情豊かだな、この吸血鬼。

「マジで......っていうか、そうした方がいいって、あの人に言われてるし」

 そう僕が言うと、彼女は携帯を取り出して、すぐさまSNSのアプリを開いて、そして何かを検索して、それを僕に見せた。

「じゃあ、ここ行きたい!」

「......」

 その画面に映し出されていたのは、明らかに男が行くには場違いの、とても内装がオシャレな、パンケーキのお店だった。

 どうやらこの吸血鬼は、いわゆる『イマドキの女子大生』らしい。

 

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