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第1078話

Auteur: 栄子
一方で、輝は夢を見ていた。

夢の中で音々が姿を消し、輝は世界中を探し回ったが、どうしても彼女を見つけることができなかった。

輝は悪夢から目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。

腕の中は空っぽだった。

「音々!」

輝は慌てて起き上がり、電気をつけた。

部屋は明るくなったが、音々の姿はどこにもなかった。

「音々!」輝は布団を捲ると、裸足でドアへ駆け出した。

そしてドアを開けると、輝は暗いリビングに飛び出し、音々の名前を叫んだ。

「音々、音々――」

すると玄関の施錠が解除される音がした。

輝はピタッと動きを止めた。

ドアが開き、玄関のセンサーライトが点灯した。

音々は買い物袋を提げて入ってきた。

「音々!」

輝は音々に駆け寄り、強く抱きしめた。「本当に驚いた。どこかに行ったのかと思った」

音々はドキッとしたが、輝の背中を優しく撫でた。「近くのスーパーに買い物に行ってただけよ」

「夢を見ていたんだ......」輝は音々の首元に顔を埋め、彼女の香りを嗅ぎながら言った。「あなたがいなくなってしまう夢で、必死に探したけど、どこにもいなかった。まるで、この世から消えてしま
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