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第1196話

Auteur: 栄子
そう言われ、蛍の顔から、さっと笑顔が消えた。

彼女の視線はまず、浩平が詩乃の足首を掴む大きな手に向けられた。そして、詩乃の戸惑った顔へと移っていったが、その目線には、嫉妬と憎しみがかすかに宿っていた。

だが、視線を浩平に移すと、蛍はまた無邪気な表情になった。「浩平さん、ちょっと挨拶をしに来ようと思って」

「挨拶はもう済んだだろ」浩平の声は相変わらず冷たかった。「もう帰りなさい」

そう言われて、蛍は唇を噛んだ。整った綺麗な顔を不満げに歪ませて言った。「浩平さん、この間の言葉、もう忘れちゃったの?私のこと、本当の妹みたいにずっと可愛がってくれるって言ったじゃない。なのに、今日退院したのに迎えにも来てくれなかった......私から会いに来たのに、どうしてそんなに冷たいの」

蛍はそう言いながら、また目を赤くした。「私のことが嫌いなの?もしそうなら、どうして私と契約して、こんなところに連れてきたの?」

浩平はイライラしたように眉をひそめた。彼が何か言う前に、ドアの外から由理恵が入ってきた。

すると、詩乃はそっと自分の足を引っ込め、スリッパを履いて、スカートの裾を直した。

浩平は詩
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