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第32話

Author: 栄子
今日は輝が北城に来る日だった。

綾の手の火傷はほぼ完治し、自分で運転できるようになっていたため、星羅の車を借りて、空港へと輝を迎えに行こうとしていた。

しかし、途中で星羅から電話がかかってきた。

星羅は電話では詳しいことは言わず、ただ早く病院に戻るようにとだけ告げた。

綾はなんだか胸騒ぎを覚えたが、とりあえず輝にメッセージを送ると、車をUターンさせて病院へ向かった。

病院に着くと、綾は丈のオフィスへ急いだ。

丈から検査結果を受け取ると、綾はそれを読み始めた。

そこには、【急性白血病、ステージ3】と記されていた。

綾にとってはまさに青天の霹靂で、信じることができなかったが、

検査結果は確かに彼女の手の中にある。

なんとか声を振り絞り、丈を見つめながら、綾は尋ねた。「治るんでしょうか?」

「ええ、治療は可能です。ですが、お母さんの体はすでに弱っていますので、放射線治療にしても抗がん剤治療にしても大きな負担がかかってしまいます。なので、最善の治療方法は骨髄移植だと思います」

「骨髄移植......」綾はまつげを震わせ、「私の骨髄は、どうでしょうか」と訊ねた。

「血縁
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