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第454話

Auteur: 栄子
綾は、両手に大きな袋を提げ、息子の墓地へと向かっていた。

しかし、そこに着いてみると息子の墓石が見当たらない。

前は確かにこの場所にあったはずだ。

綾ははっきりと覚えていた。

誠也の祖父の墓のすぐ隣だった。

しかし今は、そこに何もなかった。

綾は、場所を間違えたのかと思った。

彼女は荷物を置き、丈に電話をかけた。

「佐藤先生、今、碓氷家の墓地にいるんですけど」

丈は驚いて言った。「えっ、碓氷家の墓地にいるんですか?」

「ええ、北城を離れることになったんです。出発前に、もう一度息子に会いに来たかったのですが、墓石が見つからなくて......」

「えっと......」丈は少し言い淀んでから、「これには訳があって、よかったら碓氷さんに直接電話して聞いてみてはいかがでしょうか?」と尋ねた。

それを聞いて、綾は一瞬眉をひそめたが、「分かりました」と答えた。

電話を切ると、綾はブラックリストから誠也の番号を探し出し、電話をかけた。

呼び出し音が数回鳴った後、電話が繋がった。

「綾」低く響く声には、どこか媚びるような響きがあった。「どうしたんだ?」

「誠也、一体どうい
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
peridot
丈先生は綾の息子が生きているのを知ってたんだね。もっと上手く綾に伝える方法はなかったのかな? でも息子が生きてて本当に良かった。多分あの子だろうけど……。
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