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第1308話

Author: 風羽
周防京介と葉山舞が話しやすい……?

翔雅も澄佳も、しばらく言葉が出なかった。

二人は息子の腹黒さに気づいていないふりをしながら、陽白を連れて周防本邸へ向かった。

しかも気を利かせて、「章真、お前が運転してやれ」と送り役まで押しつける。

章真は淡々と言った。

「ちょうど暇だったし。見物くらいはしておこうかな」

――周防本邸もしばらく賑やかなことがなかった。

三十分後。

周防本邸には、ものすごい人数が集まっていた。

輝夫妻。

琢真夫妻。

美羽夫妻。

夕梨と寒真夫妻。

京介側では、慕美と澪安が思慕と恩夕を連れて来ている。

春原佳代まで春原梨衣を伴って現れた。

さらに彰人と願乃は清席を連れて遊びに来ており、結代に至っては「周防本邸で修羅場らしい」と聞きつけ、仕事まで放り出して駆けつけていた。

――当の主人公だけが、何も知らない。

周防家のリビングは人で埋め尽くされていた。

周防家の上の世代はもう皆この世を去っていた。

今、周防家を取り仕切っているのは、輝と京介の従兄弟二人だった。

二人は陽白をじろじろ観察した。

横から見ても、正面から見ても、クズ男には
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    周防京介と葉山舞が話しやすい……?翔雅も澄佳も、しばらく言葉が出なかった。二人は息子の腹黒さに気づいていないふりをしながら、陽白を連れて周防本邸へ向かった。しかも気を利かせて、「章真、お前が運転してやれ」と送り役まで押しつける。章真は淡々と言った。「ちょうど暇だったし。見物くらいはしておこうかな」――周防本邸もしばらく賑やかなことがなかった。三十分後。周防本邸には、ものすごい人数が集まっていた。輝夫妻。琢真夫妻。美羽夫妻。夕梨と寒真夫妻。京介側では、慕美と澪安が思慕と恩夕を連れて来ている。春原佳代まで春原梨衣を伴って現れた。さらに彰人と願乃は清席を連れて遊びに来ており、結代に至っては「周防本邸で修羅場らしい」と聞きつけ、仕事まで放り出して駆けつけていた。――当の主人公だけが、何も知らない。周防家のリビングは人で埋め尽くされていた。周防家の上の世代はもう皆この世を去っていた。今、周防家を取り仕切っているのは、輝と京介の従兄弟二人だった。二人は陽白をじろじろ観察した。横から見ても、正面から見ても、クズ男には見えない。しばらくして、輝が京介へ小声で言う。「京介。陽白の話が本当なら、さすがに今回は簡単には済ませられないだろう。周防家の婿になるなら……一応、けじめくらいはつけさせないと、周りも納得しない」京介の視線が陽白に落ちる。……厄介だ。この子、本当に性格が悪い。芽衣に突き放された途端、今度は家に押しかけて情に訴える。一流の経営者のくせに、こういう面倒な男の立ち回りだけはやたら上手い。……そりゃ芽衣も振り回される。芽衣は同世代の中でもかなり出来る方だ。だが、陽白のような男は別格だった。場数も、執念も、何もかもが違う。祖父としては、芽衣には幸せになってほしい。陽白が男として申し分ないことも、京介は十分理解していた。だが、過去の出来事はあまりにも後味が悪い。さすがに何事もなかったようにはできなかった。京介はちらりと舞へ視線を向ける。一応、妻の意見も聞くという体裁らしい。「舞はどう思う?」舞の考えも京介と同じだった。軽く咳払いして答える。「……では、お祖父様にも話を通しておきましょうか」とはいえ、それは半

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