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第1425話

Author: 風羽
宇佐美が迎えに来たとき、拓凡の姿を見て思わず目を見開いた。

さらに章真からいくつか指示を受け、その胸には静かな戦慄が走る。

ふと、夕方の会話を思い出した。

――結安の兄になってほしい。

――結安にはもう実家と呼べる場所がないから。

そう言っていた男が、今は親しげに「叔父さん」と呼んでいる。

長年章真に仕えてきた宇佐美には、その意味が痛いほど分かっていた。

この「叔父」の命は、もう章真の掌の中にある。

本人だけが、それに気づかず有頂天になっている。

――20億円。

あの融資こそが、拓凡の首に掛けられた縄だった。

宇佐美は心の中で小さくため息をつく。

だが、真実を口にすることなどできない。

夜の雪が降る中、彼は拓凡を連れて屋敷を後にした。

車は黒のベントレー。

立花家が没落して以来、拓凡はこんな高級車に乗ることなど一度もなかった。

ますます気分が良くなる。

帰宅すると、待っていた妻に得意げに語り始めた。

章真がどれほど親しげに接してくれたか。

結安をどれほど大切にしているか。

そして立花家も、章真のおかげで再び栄える日が来るのだと――

……

夜は
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