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第6話

Autor: 夏目星彩
飛行機が雲を突き抜け、私は窓際に身を預けて静かに目を閉じた。

十六時間のフライトを経て、私は真夏の南半球に降り立った。

飛行機の外に出た瞬間、熱気が波のように押し寄せ、そこには微かに潮の香りが混じっていた。

小さなスーツケースを引きながら到着ロビーへ向かうと、人混みの中に、見慣れた家族の姿をすぐに見つけた。

「芽依!」

姉の林田美波(はやしだ みなみ)が真っ先に駆け寄り、私を壊れ物を扱うように抱きしめた。

「おかえり……」

彼女の声は、涙で震えていた。

後ろに立つ母は、赤くなった目頭を押さえながら、震える手で私の頬をそっと撫でた。

父は黙って私のスーツケースを受け取ると、もう片方の手で私の肩を力強く叩いた。

「よく帰ってきたな」

戻る数日前、私は結翔との間にあったことをすべて、家族に打ち明けていた。

だからこそ、彼らは何も聞かなかった。あえて触れないでいてくれる優しさが、痛いほど伝わってきた。

家に着くと、私は泥のように眠り続けた。

一度眠れば十数時間は目覚めず、目が覚めた瞬間は、まだ結翔と一緒にいるような錯覚に陥ることもあった。

聴覚が完全に蘇った今、私
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