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第14話(40)

作者: 北川とも
last update 公開日: 2026-01-30 14:00:30

「――リボンを解いて、俺にほったらかしにされるほうがいいか、このまま、先生の好きなものを咥えさせてもらうほうがいいか。どっちだ?」

「誰の、好きなものだ。自惚れるな……」

「どっちだ、先生?」

 聞かれるまでもなく、答えは決まっていた。和彦がシーツを握り締めると、賢吾はゆっくりと腰を進め、内奥を肉の凶器で押し開いてくる。狂おしいほどの愉悦が生まれ、和彦は堪えきれない声を上げる。

「ああっ……、あっ、あっ、あんっ――」

「尻だけでイきそうな感じ方だな、先生。俺のものが食い千切られそうなほど、締まってるぞ。そんなにいいか?」

 和彦は押し寄せてくる快感に抗うように、必死に深呼吸を繰り返す。このままでは、快感の奔流に呑み込まれそうだった。

 それぐらい、賢吾との交わりに感じている。

 逞しいものをしっかりと根元まで埋め込んできた賢吾が、緩慢に腰を動かす。動きは緩やかだが、感じやすい襞と粘膜は簡単に蹂躙され、熱い蜜のような快感を滴らせる。

「ひ
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    「あんたは、貴重だ。長嶺の男たちと相性がよく、他の物騒な男たちも上手く手懐けて使っている。荒事が苦手な日和見主義のようでいて、肝が据わっている。だからといって、わしたちのような極道というわけではない。だが、すでに堅気でもない。あんたの存在は、この世界にいるからこそ妖しさが際立つ」 守光の手がさらに深く両足の間に差し込まれ、命じられたわけでもないのに和彦は足を開いていた。 まるで検分するように、スラックスの上から敏感なものを押さえつけられ、唇を引き結ぶ。羞恥はあったが、驚きはなかった。賢吾に強引にオンナされたばかりの頃、怒りと戸惑いを覚えている和彦に、賢吾は車中で何度も体に触れてきた。あれは、賢吾なりの和彦に対する教育だったのだ。 どんな状況であれ、どのように扱われても、受け入れなくてはならないと。それが、ヤクザのオンナになる――されたということだ。 和彦の目を覗き込み、守光は柔らかな笑みを浮かべた。見ていると怖くなるような笑みだが、和彦は目は逸らさなかった。逸らせば、多分食われる。「――忘れるな。あんたに特に価値を感じているのは、長嶺守光という男だ」 守光が囁き終えると同時に、唇が重なってくる。この瞬間、和彦が感じたのは恐怖でも嫌悪感でもなく、純粋な肉の疼きだった。我ながら度し難いと思うが、長嶺の男と相性がいいというのは、戯言では済まないところまできていた。その事実を和彦は、体で実感している。 唇を吸われているうちに、守光の舌が当然のように口腔に侵入してくる。おずおずと舌先を触れ合わせていると、守光の指に敏感なものをまさぐられる。 拒むこともできずうろたえる和彦に、守光が思いがけない問いかけをしてきた。「賢吾に、激しく求められたかね?」 咄嗟に質問の意味が理解できず、和彦は目を見開く。「えっ……」「わしと旅行に行ったことを、感情的に責めるとも思えん。だとしたら賢吾が、あんたに対して取る行動は限られると思ってな」 意味ありげな守光の指の動きでやっと、何を聞かれているのか理解する。数日前の、賢吾との濃厚な交わりが蘇り、和彦の体は熱くなる。そんな和彦を、なぜか守光は満足そうに見つめてい

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  • 血と束縛と   第22話(20)

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  • 血と束縛と   第9話(21)

     考えすぎて頭が痛くなりそうだった。無意識のうちに和彦は顔をしかめていたが、ふとした拍子に秦と目が合う。こちらの反応を待っているようなので、仕方なく和彦は口を開く。「礼なら、もういい。中嶋くんの頼みだから引き受けただけだ。……〈あれ〉は、なかったことにしてくれ」 言外に、自分と秦の間にあった行為の口止めをする。もう賢吾や三田村に知られていることとはいえ、他言されたくはない。和彦の胸の奥には、自分の軽率な行為としてしっかりと刻みつけられているのだ。「もちろん。先生には先生の立場があることですから。ただ――」「ただ?

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    last update最終更新日 : 2026-03-25
  • 血と束縛と   第9話(50)

     そう言いながら鷹津が指を動かし、内奥を掻き回してきたかと思うと、襞と粘膜の感触を楽しむようにじっくりと撫で上げてくる。意識しないまま和彦の息遣いは妖しさを帯び、誘われたように鷹津が顔を寄せ、傲慢に命じてくる。「舌を出せ。吸ってやる」 この状態にあっても、鷹津の命令に従うのが嫌だった。和彦は唇を引き結んで顔を背けたが、鷹津は何も言わず内奥から指を抜き、体を起こした。ベルトの金属音とファスナーを下ろす音が聞こえて和彦は身を強張らせる。その間に両足を抱え上げられ、わずかに綻んだ内奥の入り口に〈何か〉が押し当てられた。「まあ、いい。長嶺のオンナを抱いたという

    last update最終更新日 : 2026-03-25
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