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第15話(45)

Author: 北川とも
last update Petsa ng paglalathala: 2026-02-08 20:00:10

 仰向けにされ、乱暴に下着を脱がされたあと、両足を抱えて思いきり左右に開かれる。内腿に熱い息遣いを感じたとき、和彦はすでに賢吾に支配されていた。

「ああっ――」

 敏感なものをいきなり舐め上げられ、和彦はビクビクと腰を震わせながら、声を上げる。快美さが全身を駆け抜け、一瞬にして賢吾の愛撫に搦め捕られた。

「酒の肴としては極上だな、この肉は」

 羞恥を煽るようなことを呟いて、賢吾が和彦のものを口腔に含む。和彦は大きく息を吸い込んで、畳の上に足を突っ張らせる。

 賢吾は容赦なかった。和彦のものをきつく吸引しながら、柔らかな膨らみを揉みしだいてくる。鋭い快感に悲鳴を上げた和彦は、身悶え、賢吾の愛撫から逃れようとするが、腰を揺するたびに先端に歯列が擦りつけられ、上擦った声を上げさせられる。

「んあっ、あっ、嫌、だ……。それは、怖い……」

 切迫感と甘さを含んだ声で和彦が訴えると、楽しげに賢吾が応じる。

「俺が、先生に痛い思いをさせるはずないだろ。大事に大
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    「現にぼくがそうだった。大学に入ってからは、実家に顔を出す必要もなくなったし、向こうからもそれを求められなかった。ごくたまに、大事な行事には出席して、佐伯家の一員として振る舞っていたぐらいだ。それ以外では、連絡すら取り合っていなかった。……兄さんの出馬の件で、事情が変わったんだ。それがなければ、ぼくがどんな相手と寝ていようが、知らん顔をしていたはずだ」 話すべきことを話し終え、ここまで張り詰めていたものがふっと切れる。和彦はしばらく黙り込むが、その間、賢吾もまた口を開かなかった。和彦に対して助言どころか、命令することすら可能なはずだが、そうしないということは、こちらが出す答えを待っているのだろう。 自分はどうすべきなのか、まだ結論が出せない和彦は、心に溜まる澱を取り留めない言葉として吐き出した。「……あんたたちと知り合ってなかったら、ぼくは今ごろ、どうしていただろうな。とっくに佐伯家と縁を切っていたか――いや、そんなことはしないな。抗えない力に逆らわず、子供の頃から変わらない、無害な存在として家族とつき合っていたはずだ。そして、兄さんにいいように使われて……」 自分で言って、和彦は自己嫌悪に陥る。物騒な男たちに囲まれて生活している、今の信じられないような状況にあっても、自分と佐伯家との関係は何一つ変わっていないと痛感したのだ。 和彦の気持ちを掬い上げるようなタイミングで、賢吾が切り出した。「先生は今、〈力〉を持っている。物騒で危険きわまりないが、先生を守るためにある力だ。そのうえで、自分がどうしたいか考えるといい」「ぼくは――……」「先生のためなら、どんな汚い仕事でもしてやる」 そう言った賢吾の表情は穏やかだった。だからこそ、本心を読み取ることはできない。和彦を怖がらせないための配慮なのかもしれないが、それすら知ることはできない。 このとき和彦は、自分はすっかりこの物騒な世界に染まってしまったのだろうかと、つい考えていた。 賢吾の怖い台詞を聞いて、胸の奥がじわりと熱くなったからだ。**

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