Beranda / BL / 血と束縛と / 第15話(50)

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第15話(50)

Penulis: 北川とも
last update Tanggal publikasi: 2026-02-09 20:00:03

「……隣で眠る子供を気にかけつつ、夫婦の営み、といったところだな。最高に燃える状況だ」

「あんたの性癖も、かなり歪んでいる」

「そんな俺すら、先生は受け止めてくれる」

 内奥の入り口に熱く逞しい感触が押し当てられ、ゆっくりと侵入を開始する。

「ふっ……、あっ、うぅっ」

 さきほど千尋のものを受け入れたばかりの場所は、従順に賢吾のものを受け入れながら、擦り上げられる刺激の強さにひくつく。賢吾は容赦なく腰を使い、粘膜同士が擦れ合う湿った音が、布団の中から漏れ出てくる。

 声が出せないからこそ、普段以上に呼吸が乱れる。喘ぐ和彦に誘われたように、賢吾は何度となく唇を啄んできて、それが心地いい。

 甘えるように賢吾の肩にすがりつくと、大きな手に髪をくしゃくしゃと掻き乱された。

「――本当に、お前は可愛いオンナだ」

 バリトンの魅力を最大限に発揮して、賢吾が耳元に囁いてくる。このまま賢吾の囁きと律動にすべてを委ねてしまいたいが、ついさきほど交わした
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  • 血と束縛と   第27話(12)

     淫らに下品に蠢く舌に粘膜を舐め回され、歯列を擦られながら、唾液を流し込まれる。逃げ惑う和彦の舌は搦め取られてしまい、引き出されて、痛いほど吸われてから、歯を立てられる。その頃には和彦の体は熱くなっていた。 鷹津は、和彦の変化に敏感だった。突然、甘やかすように上唇と下唇を交互に吸い、それを何回も繰り返されながら片腕できつく抱き寄せられ、和彦もぎこちなく鷹津の唇を吸い返す。まるで互いを欲しているように唇を交互に吸い、その合間に舌先を触れ合わせ、擦りつける。欲望の高まりとともに、緩やかに絡めていた。 鷹津の舌を、口腔に迎え入れる。和彦は柔らかく舌を吸い、そっと歯を立ててやる。興奮したのか、獣のように鷹津がブルッと身震いした。 鷹津の両手が体を這い回り、ベルトを緩められる。スラックスからワイシャツの裾を引っ張り出されていた。ここでようやく、唇が離される。鷹津の荒い息遣いが唇に触れ、ゾクリとするような強烈な疼きが和彦の背筋を駆け抜けていた。「佐伯家を探るのに、ヤクザどもは使いたくないんだろ。いいぜ、俺が動いてやる。ツテを最大限に利用して、お前のために情報を取ってきてやる」「……その、恩着せがましい言い方……」「俺は、よく働く番犬だろ?」 実家の件で賢吾に頼りたくないのは、ある種の権力を持つ家同士が接触を持ったとき、何かとてつもない不幸を生み出すのではないかと危惧しているからだ。それに、社会的害悪という立場にある長嶺組の名を、表沙汰にしたくない。陰では力を持つ存在も、陽の下に晒されれば、圧倒的に不利だ。 その点、過去の所業はともかく、刑事の肩書きを持っている鷹津は、使いやすい。「――俺を利用してやろうって、企んでるだろ」 和彦の顔を覗き込み、鷹津がニヤリと笑う。「ああ……」「いいぜ。利用されてやる。俺はお前から餌をもらう、番犬だからな」 ここで鷹津に乱暴に後ろ髪を掴まれて引っ張られた。そのままソファの上に押し倒され、乱暴にスラックスと下着を引き下ろされそうになり、和彦は慌てて鷹津の手を止めた。殺気立った目で睨みつけられたが、猛獣の調教

  • 血と束縛と   第27話(11)

     鷹津は油断ならない。長嶺組と手を組んでいる一方で、しっかりと動向は探っているのだ。 一瞬手を止めかけた和彦だが、鷹津に心の内を悟られたくなくて、何事もないふりをする。「どうしてそんなことが気になる。ぼくが、長嶺組の都合に振り回されるのは、珍しいことじゃない」「朝、お前が慌てた様子で電話をかけてきたから、何事かと思うだろ。いままで、少なくとも携帯に連絡してくるなと言ったことはなかったしな」 話す義理はないと突っぱねたかったが、それでは鷹津が引かないだろうと予測できた。和彦は手を動かしながら簡潔に答える。「……連休の間、三田村と一緒だった」 鷹津は軽く鼻を鳴らしたものの、それ以上は何も言わなかった。おかげで、処置室の静けさを意識してしまい、和彦も声を発することができなくなる。 抜糸を終え、傷跡を覆うようにテープを貼ると、鷹津が慎重に手を動かす。物言いたげな視線を向けられたので、立ち上がった和彦は片付けをしながら説明する。「縫い跡を固定するためだ。あんた絶対、抜糸してすぐに無茶をするだろ。特に手なんだから、注意しないと」「お優しいことで。――お前、ヤクザなんかと関わらなきゃ、まともな医者をやってたんだろうな」「余計なお世話だ。やることはやったんだから、さっさと出て行ってくれ。あんたが来るということで、長嶺組の人間にずっと駐車場で待ってもらっているんだ。ぼくも早く帰りたい――」 ここでふとあることが脳裏を過り、反射的に背後を振り返る。ブルゾンを掴んだ鷹津が、軽く首を傾げた。「どうした?」「いや……」 一度は口ごもった和彦だが、前に鷹津が言っていたことが気になり、それが今の自分にとっては大事だということもあって、切り出す。「――前にあんた、ぼくの兄の国政出馬の話を、昔馴染みの新聞記者から聞いたと言ってたな」「それがどうした」「まだ、ぼくの実家の情報を集めているのか?」 怪訝そうな顔をした鷹津だが、和彦の真剣な様子から察するものがあったらしい。次の瞬間、ニヤリと笑った。「何かあったみたいだな

  • 血と束縛と   第27話(10)

    「現にぼくがそうだった。大学に入ってからは、実家に顔を出す必要もなくなったし、向こうからもそれを求められなかった。ごくたまに、大事な行事には出席して、佐伯家の一員として振る舞っていたぐらいだ。それ以外では、連絡すら取り合っていなかった。……兄さんの出馬の件で、事情が変わったんだ。それがなければ、ぼくがどんな相手と寝ていようが、知らん顔をしていたはずだ」 話すべきことを話し終え、ここまで張り詰めていたものがふっと切れる。和彦はしばらく黙り込むが、その間、賢吾もまた口を開かなかった。和彦に対して助言どころか、命令することすら可能なはずだが、そうしないということは、こちらが出す答えを待っているのだろう。 自分はどうすべきなのか、まだ結論が出せない和彦は、心に溜まる澱を取り留めない言葉として吐き出した。「……あんたたちと知り合ってなかったら、ぼくは今ごろ、どうしていただろうな。とっくに佐伯家と縁を切っていたか――いや、そんなことはしないな。抗えない力に逆らわず、子供の頃から変わらない、無害な存在として家族とつき合っていたはずだ。そして、兄さんにいいように使われて……」 自分で言って、和彦は自己嫌悪に陥る。物騒な男たちに囲まれて生活している、今の信じられないような状況にあっても、自分と佐伯家との関係は何一つ変わっていないと痛感したのだ。 和彦の気持ちを掬い上げるようなタイミングで、賢吾が切り出した。「先生は今、〈力〉を持っている。物騒で危険きわまりないが、先生を守るためにある力だ。そのうえで、自分がどうしたいか考えるといい」「ぼくは――……」「先生のためなら、どんな汚い仕事でもしてやる」 そう言った賢吾の表情は穏やかだった。だからこそ、本心を読み取ることはできない。和彦を怖がらせないための配慮なのかもしれないが、それすら知ることはできない。 このとき和彦は、自分はすっかりこの物騒な世界に染まってしまったのだろうかと、つい考えていた。 賢吾の怖い台詞を聞いて、胸の奥がじわりと熱くなったからだ。**

  • 血と束縛と   第27話(9)

    「落ち着いている。――兄さんのことを考えたくなくて、あんたに八つ当たりしているんだ」「八つ当たりどころか、先生には俺を責める真っ当な権利があると思うが」 本当にそうしようと思えば、いくら時間があっても足りない。心の中で応じた和彦は、賢吾を睨みつける。そんな和彦の視線を受け、平然とした顔で賢吾が問いかけてきた。「――家族が恋しくなったか?」 一瞬うろたえた和彦だが、すぐに首を横に振る。「それは……、ない。ぼくにとっての家族は、一緒にいて心安らげる存在じゃなかった。一人暮らしを始めたときは、ほっとしたぐらいだ」「先生がそう感じていることと、過剰なぐらい痛みを苦手にしていることは、関係あるのか? 誰だって痛い思いはしたくないだろうが、先生の場合は様子が違う」 確信を得ているような賢吾の口調だった。これまでの和彦の言動から、感じるものがあったのだろう。 これは佐伯家に対するささやかな報復だと思いながら、和彦は口を開いた。「……物心ついた頃から、ぼくは痛みを与えられていた」「虐待か?」 わずかに眉をひそめた和彦は曖昧に頭を振る。「そういうものとは違う……とぼく自身は思っていた。兄さんも、弟を虐待しているなんて意識はなかっただろうな。そうする権利が自分にはあると、信じていたんだ。多分、今も」「その口ぶりだと、先生を痛めつけていたのは、兄貴だけなのか」「親には手を上げられたことはない。そんなことをするほど、ぼくに興味がなかったんだ」 腕組みをした賢吾が、じっと和彦の顔を見つめてくる。和彦は静かに見つめ返していた。賢吾を見つめながら、その内に潜んでいる大蛇の姿を捉えようとしていたのかもしれない。反対に賢吾のほうは、和彦の内に何かを感じたようだった。「――……前にも似たようなことを言ったはずだが、先生は身の内に、冷たい体温の生き物を飼っているようだ。誰も捕まえられない、触れさせることすらしない、大蛇よりも硬い鱗で体を守りながら、とんでもなく臆病で神経質な、そんな生き物だ」

  • 血と束縛と   第27話(8)

    ** 憔悴しきった自分の姿を取り繕う余裕すら、和彦にはなかった。そんな和彦を、座卓についた賢吾がじっと見つめてくる。「――……千尋からの電話で聞いてはいたが、ひどい顔色だ、先生。できることなら、さっさと休ませてやりたいが、その前に、何があったのかを知っておかねーとな」 わかっていると、和彦は浅く頷く。話し始めようと一度は唇を開いたが、震えを帯びた吐息が洩れ、声が出なかった。 賢吾は急かすことなく、ただ見つめてくる。過度の優しさも気遣いもうかがわせることのない、だからこそこちらに精神的負担を与えてこない、不思議な眼差しだ。マンションから本宅に向かう車中、動揺して震える和彦の肩を抱きながら、千尋も同じような眼差しを向けてくれたのだ。 和彦はぎこちなく深呼吸をしてから、やっと言葉を発した。「あんたが、里見さんとの連絡用に持たせてくれている携帯に、兄さんから電話がかかってきた。里見さんの携帯を盗み見して、そこにあった怪しい番号にかけたら、ぼくが出たんだそうだ」「と、言われたか?」 揶揄するような賢吾の口調が気になり、ちらりと視線を上げる。賢吾は、口元に柔らかな微苦笑を浮かべていた。「……どういう意味だ」「震え上がるほど苦手にしている兄貴から言われたことを、すんなり信じるなんて、先生は人がいい」 数十秒近くかけて、賢吾の言葉を頭の中で反芻する。そして和彦は、あっ、と声を洩らした。目を見開き、賢吾を凝視する。「俺は悪党だから、まずはこう考えるんだ。先生の兄貴と、先生の初めての男が手を組んだんじゃないかってな。先生が信用した頃を見計らって――」「里見さんはそんなことはしないっ」 感情的に声を荒らげた和彦だが、次の瞬間には、自分が今誰と向き合い、話しているのかを思い出し、我に返る。 賢吾の口元にはすでにもう笑みはなかった。無表情となり、大蛇を潜ませた目でまっすぐこちらを見据えてくる。戦慄した和彦は、自分の失言を噛み締める。しかし賢吾は怒りや不快さを表には出さなかった。「いまだに信頼しているんだな、里見を。やっぱり

  • 血と束縛と   第27話(7)

    『それでもお前は、わたしの弟だ。これは、わたしにはどうしようもない。だったら、せいぜい利用させてもらう』 英俊が向けてくる冷たい悪意は、電話越しでもしっかりと伝わってくる。どれだけの言葉を費やそうが、気持ちは決して交わることはなく、ただ一方的に搦め取られそうになる。「ぼくに何ができる? 兄さんが言うとおり、おぞましい画像を撮られて、いつスキャンダル沙汰になってもおかしくない人間だ。そんなぼくが佐伯家にできることと言ったら、存在を隠すことだけだ」『そんなお前でも、利用価値はある。佐伯の血を引いているという一点でな』 ゾクリとするような感覚が、全身を駆け抜けた。 和彦は、〈血〉の怖さと重さを知っている。長嶺の男たちによって教えられたのだ。切り捨てることも、逃げ出すこともできないものであるということも。『父さんは、お前を外で自由にはさせていたが、手放す気は一切ないぞ。……わたしにとっては忌々しいがな』 不穏な空気を感じ取った――わけではないだろうが、なんの前触れもなく、書斎のドアが開いた。「あっ、先生、ここにいたんだ」 ピンと張り詰めた空気を壊すように、上半身裸の千尋が緊張感のない声を発する。即座には状況が呑み込めなかった和彦だが、対照的に、英俊の反応は早かった。『誰かいるのか?』 ハッと我に返った和彦は、慌てて千尋に駆け寄ると、片手で口を塞ぐ。大きく目を見開いた千尋が何か言おうとしたが、和彦の異変に気づいたのだろう。すぐに険しい表情となって目を眇めた。「……兄さんには関係ない」『若い声だったな。先生、と呼んでいたということは、患者か? お前がまだ医者をしているようだと里見さんは言っていたが、どうやら本当だったようだな』 このままでは英俊のペースに巻き込まれると思い、和彦は早口に告げた。「もうかけてこないでくれ。あなたと話すことは……ない」『ああ、電話はかけない。だが、お前はわたしと、直接会うことになる』「その気はない。悪いけど……」『お前が意

  • 血と束縛と   第13話(31)

    「俺が興味あるのは、佐伯だ。とりあえずこいつと繋がっていれば、長嶺や、お前みたいな連中の動向が掴めるからな。……何より、こいつの存在自体が、楽しめる。長嶺どころか、その息子や子分まで垂らし込むぐらいだ。男とはいっても、最高に具合がいい。何より、こんな色男のくせして、女より淫乱だ」 屈辱と羞恥で、めまいがしてくる。そこに怒りも加わり、本気で鷹津を殴りたくなる。一方、鷹津の生々しい発言を受けても、秦は柔らかな表情を変えなかった。そのくせ唇から出た言葉は、鷹津に負けず劣らず生々しい。「先生の感じやすさといやらしさを知っているのは、ご自分だけだ

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-29
  • 血と束縛と   第13話(21)

    ** 軽く咳き込んだ和彦は、モゾリと身じろいで寝返りを打つ。うつ伏せとなって、布団から手を出してみると、肌に触れる空気はふんわりと温かい。 誰かが気を利かせて、客間のエアコンを入れてくれたようだ。おかげで、朝の身震いするような寒さは感じなくて済むが、その代わり、ひどく空気が乾燥している。 もう一度咳き込んだ和彦は、ようやく薄く目を開く。障子を通して、朝の柔らかな陽射しが室内に満ちていた。 緩慢にまばたきを繰り返しながら、どうして今朝は、体が心地いい充足感に満たされているのだろうかと考えてすぐに、小さく声を洩らす。布団に包

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-29
  • 血と束縛と   第13話(5)

     携帯電話は持っていくが、念のため、外出することを長嶺組に報告しておく。組員からは、すぐに護衛の人間を向かわせると言われたが、中嶋が同行することを告げると、渋々引き下がってくれた。 総和会の中で出世した中嶋への信頼感の表れか、何かしらの思惑があるのか――と考えるのは、穿ちすぎかもしれない。 身支度を整えた和彦がエントランスに降りたとき、約束した時間には五分ほど早かったが、マンション前まで出ると、すでにタクシーが一台停まっていた。中から中嶋が手を振っている。「――それで、どこまで行くんだ」 タクシーが走り始めてから、首に巻いたマフラーの端を弄

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-29
  • 血と束縛と   第13話(15)

    「お前に行動を予測されるなんて、自分が単純だと言われてるようで、軽くショックだ……」「ひでーよ、先生。俺こそ、どれだけ先生に単純だと思われてるんだよ」 たまらず声を洩らして笑った和彦は、並んでいるマフラーを指さす。「お前の予測だと、ぼくのマフラーを一緒に選ぶ、というのも入ってるのか?」 もちろん、と返事をした千尋が、率先してマフラーを取り上げ、和彦の首元に持ってくる。その状態で、側に置かれた鏡を覗き込んだ和彦は、今度こそ本気で驚いて目を見開く。反射的に振り返ると、そこには、さきほど別れたばかりの澤村が立っていた。

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-29
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