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第49話(24)

ผู้เขียน: 北川とも
last update วันที่เผยแพร่: 2026-10-09 08:00:44

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 総和会本部の〈寮〉で庭ができあがっていく過程を眺めているうちに、自分の手でやりたくなったのだと、ホームセンターで庭木の苗木や園芸用品を選びながら南郷は言った。

 異常に悪目立ちする南郷の後ろをついて回るうちに和彦は既視感に襲われたが、いつだったか御堂について、ホームセンターでの買い物につき合ったことを思い出した。

 水と油のような性質の二人でも、緑を育てたいという同じ目的に至るのだなと妙な感慨を覚えたが、しかし、南郷には立派に打算があったようだ。

「庭が手入れされた家を、人はあまり警戒しない。少なくとも荒れたままにしておくのはよくないな。俺は日曜大工の知識はそれなりにあるが、花木についてはほぼ素人だ。今の時期なら、ホームセンターに並んでる苗木を適当に植えても育つだろう。もちろん、肥料と水を与えて」

「……南郷さん自らやるんですか?」

「これでも俺は几帳面で、何をどこに植えるかぐらいはやっておきたい。なんといっても、俺の隠れ家のことだ」

 後部座席のシートを
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     ひとまず長嶺組には状況と現在地を知らせておこうと、スマートフォンで素早くメッセージを打ち込んで送信する。そこに、大きな足音を立てて南郷が一階に下りてきて、サンダルに履き替えて庭に出てくる。和彦を探すように辺りを見回してから、縁側に目をとめる。なぜか、ニヤリと笑いかけられた。 作業に入る前に昼食をとると言われ、ここに来る途中の弁当屋で購入した弁当を、縁側に並んで腰かけて食べる。大きな体を維持するのにエネルギーが必要なのか、南郷は焼肉弁当二つに手をつけている。ちなみに和彦は幕の内弁当だ。 南郷の隣では食事が喉を通らないのではと危惧したが、朝早くから呼び出されて一仕事を終えたあとのため非常に空腹で、問題はなかった。自分の神経の図太さへの呆れは、ペットボトルのお茶と共に飲み下す。 食後のデザートだと、弁当屋のレジ横で売っていたという小さな大福も勧められるまま食べながら、和彦はぼんやりと庭を眺める。この庭で人が亡くなったという話を唐突に思い出して、無理やり頭から追い払う。「――もっと萎れているのかと思ったが、案外平気そうだな」 食後のたばこを吸いながら南郷に言われる。なんのことかと和彦は眉をひそめてから、やっと察した。「祖父のことでは、いろいろとお気遣いいただいて――」「ああ、いい。そんなつもりで言ったんじゃない。ただ、葬式から戻ってきて早々に仕事に引っ張り出されて、あんたも大変だと思ったんだ」 大変、と口中で反芻する。南郷から心労を慮られるというのも、正直なところ妙な感覚だ。これまで、誰よりも和彦に心的にも肉体的にも負担をかけてきたのは、間違いなくこの男なのだ。「理由があって、母方の実家とぼく個人はつき合いが希薄でしたから……。険悪だったというわけじゃないです。実際、年始に顔を合わせたときは、わだかまりもなかったですし。だから、ショックではあるんです。これからもっと親密につき合っていけると思っていたところだったので」「そうやって別れを惜しむ気持ちが持てたということは、あんたの祖父君は人格者だったんだろう……。っと、そうなると初七日も向こうに?」「いえ、連休明けにクリニックを再開しま

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    ** 総和会本部の〈寮〉で庭ができあがっていく過程を眺めているうちに、自分の手でやりたくなったのだと、ホームセンターで庭木の苗木や園芸用品を選びながら南郷は言った。 異常に悪目立ちする南郷の後ろをついて回るうちに和彦は既視感に襲われたが、いつだったか御堂について、ホームセンターでの買い物につき合ったことを思い出した。 水と油のような性質の二人でも、緑を育てたいという同じ目的に至るのだなと妙な感慨を覚えたが、しかし、南郷には立派に打算があったようだ。「庭が手入れされた家を、人はあまり警戒しない。少なくとも荒れたままにしておくのはよくないな。俺は日曜大工の知識はそれなりにあるが、花木についてはほぼ素人だ。今の時期なら、ホームセンターに並んでる苗木を適当に植えても育つだろう。もちろん、肥料と水を与えて」「……南郷さん自らやるんですか?」「これでも俺は几帳面で、何をどこに植えるかぐらいはやっておきたい。なんといっても、俺の隠れ家のことだ」 後部座席のシートを倒して購入したものを運び入れたところだった。しっかり手伝わされた和彦は、露骨に顔をしかめて南郷を見る。「それって――」「一度あんたを連れて行ったことがある場所だ」 そして再び、和彦を連れて行くつもりらしい。車に乗るよう言われて躊躇するが、助手席のドアを開けて促されると逆らえない。なんとか平然と話している和彦だが、内心では相変わらず南郷は怖いのだ。 移動の最中も気を張り詰め、うっかりウトウトすることもできない。和彦はじっと外の景色に目を向け続けていて、ふと気がつく。いつの間にか護衛の車が見えなくなっていた。南郷が気づかないはずもないが、何も言わないし、焦った様子もない。先行させたのか、あえて見えない位置まで距離を空けたのか。 首を傾げ続けているうちに、目的地が見えてきた。 前回は、夜間であっても見ることができた四角くて黄色い建物は、外壁を塗り替えたらしくありふれたクリーム色となっていた。当然、元保育所だとわかりやすく示していた可愛い動物の絵もなくなっている。変わったのはそれだけではない。重々しい鉄門扉と鎖のセットは相

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     訝しんだ和彦は眉をひそめて隣を見遣る。居心地悪そうに顔をしかめた加藤は、場繋ぎのつもりなのか物騒なことを話し始めた。「――拳銃が使われかけたようです」「はあ?」「さっき佐伯先生が診た患者のことです。相手が拳銃を出したそうで、それで取っ組み合いとなってガラスに……。拳銃はこちらで確保しています」 それを聞いた瞬間、ゾッとして鳥肌が立った。相手は、総和会の人間を本気で殺すつもりだったのだ。「はっきりとした目的があってのことか、たまたまそうなったのかは、これから調べるそうです。ただ、外にいる人間に対して、注意するようにと連絡が回っています」「……あー、だから今さっき、小野寺くんに嫌味っぽく言われたのか」「あいつはいつでも、あんな話し方です」 加藤は大まじめな顔で言い切った。「ということで、念のため護衛シフトを変更させてもらいます。そう、指示があったので」 表に出ていた小野寺が、こちらに向かって大きく手を動かす。行きましょうと加藤に言われて素直に従う。エントランスを出たところで、見覚えのある4WDが目の前に停まった。ここですべてを察した和彦は本能的に後退ったが、逃げ出すまでには至らない。運転席のウィンドーが下ろされ、ほんの数日前に会ったばかりの南郷が姿を見せる。「先生、車に乗ってくれ」 もちろん助手席に。いそいそと小野寺が助手席のドアを開けたので、否も応もなく和彦は乗らざるをえなかった。「これは……、どういうことですか……」 ドアのほうに体を寄せながら和彦はきつい視線を向ける。一方の南郷はハンドルを握りながら、今にも鼻歌を歌い出しそうな様子だ。 突然のことに軽く頭が混乱しているが、それでも和彦は一つ一つ状況を整理する。その間にも、どこに向かっているのか車は走り続けている。背後からぴったりとついてくる車は、南郷の護衛だろう。「これ?」「月に一度、本部に顔を出すという決まり事のことです。ぼくは五月一日に出向きましたよね。次は来月に――」「本部の外で

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