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第6話(19)

Author: 北川とも
last update publish date: 2025-11-20 14:00:15

 千尋なりに、独占欲をぶつけたいという衝動を、今日までなんとか堪えていたらしい。子供のように不器用に言葉を紡ぐ千尋を見ていると、和彦はどうしても、突き放すことができない。

 犬っころのように素直で可愛い反面、とてつもなく扱いにくくて、危険なこの青年を、和彦なりに大事に思っているのだから仕方ない。

「十歳も年上の男に、お前は特別だ、と言われて嬉しいか、お前?」

「嬉しいよっ」

 即答され、和彦は苦笑を洩らす。気が高ぶっている千尋を落ち着かせるため、背をポンポンと軽く叩いてやったが、逆効果だったらしい。切羽詰った表情で顔を上げた千尋に、いきなり唇を塞がれた。

「んんっ……」

 ドアに押しつけられ、千尋が体全体で威圧してくる。千尋の目的がわかり、和彦は必死に押し退けようとするが、必死さが伝わってくる抱擁に、手荒なことができない。

 和彦は確かに千尋に甘いが、それはやはり、千尋に求められるのが好きだからだ。

 ヤクザの世界に沈められてからの和彦は明らかに、男たちからぶつけられる激情
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    last updateLast Updated : 2026-03-31
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    last updateLast Updated : 2026-03-31
  • 血と束縛と   第15話(18)

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    last updateLast Updated : 2026-03-31
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