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第175話

作者: 猫ちゃん
「確かに、お前の言う通りかもしれないな」

大地は隠し事をされるのが嫌いなだけだったが、明里の言葉にも一理あると感じた。

明里は、すかさず畳み掛けた。

「それよりも、凪がミツキホールディングスを引き継いでから、かなり張り切っているみたいよ。本気で会社を立て直すつもりなのかもしれないわ。

あそこは美月さんが残した会社よ。もし本当に凪が再建させたら、それを足がかりにして二宮グループの支配から抜け出すかもよ。凪は大地と心が通じ合っていないのだから、警戒しておくに越したことはないわ」

明里は、まるで心の底から大地のことを心配しているかのように親身に語りかけた。

大地は明里の本心に気づくはずもなく、その手を握って優しく慰めた。

「俺のために言ってくれているのはよく分かっているよ。

だがミツキホールディングスはもう何年も赤字だ。その上、凪が全社員をクビにしたんだ。売上もなく人もいないのに立て直せるわけがない。安心しなさい」

大地が自信を持って慰めたが、明里の不安は消えなかった。何が起こるか分からない世の中だ。一番の安全策は、今すぐ凪を叩き落とすことだ。

そう考えた明里は言い訳をし
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