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第147話

Author: ドドポ
航が言い終わる前に、澪は彼をドアの外へ押し出した。

「何がいいか決まったら連絡して。借りは返すわ」

バタンとドアが閉められた。閉め出された航は頭をかき、失望感を覚えた。

車で会社に戻る途中、小さな屋台でクレープを買って腹の足しにした。

いいことをしたはずなのに、澪には感謝されるどころか追い出され、自分には何の得もなかった気がした。

朝食も抜き、昼食もこんな粗末なもので済ませて会社に戻ると、秘書から洵が待っていると告げられた。

「洵、何の風の吹き回しだよ?」

洵を見て、航は妙な後ろめたさを感じた。

澪と二人きりで一晩過ごしたからだ。澪は洵の妻だ。

だが何もやましいことはしていない。

それに洵と澪の夫婦関係などとっくに破綻しており、離婚は時間の問題だ。

航は咳払いをして、平静を装った。

洵はコーヒーを置き、何気なく尋ねた。

「高田が、お前が昨夜誰かと姿を消したって言ってたぞ。電話も切るし、様子を見てこいとうるさくてな」

「文雄の野郎、お前を使いっ走りにするなんていい度胸だな」

航は洵の向かいに座り、わざとらしく書類を手に取った。

「俺は昨夜接待があった」

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