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第78話

Auteur: ドドポ
今日の退社時も、駆が迎えに来ていた。

昨夜、駆に大いに助けられたため、澪は食事をご馳走したいと申し出た。

しかし車がショッピングモールに着いたところで、駆の会社でトラブルが発生し、急遽戻らなくてはならなくなった。

「本当に一人で大丈夫ですか?」

路肩で、駆は名残惜しそうに澪に尋ねた。

澪は笑ってしまった。

「子供じゃないんだから。それに綾川市のショッピングモールはそんなに危険な場所じゃないわ」

澪はまだ家に帰りたくなかった。せっかく来たのだから、たまにはウィンドウショッピングでもしようと思ったのだ。

高級なデパートに来るたび、澪はついFYのカウンターへ足を運び、自分のデザインしたジュエリーがどのように売られているかを見てしまう。

ピアノシリーズは今やFYの主力商品であり、ブランドを象徴する要素となっていた。

黒と白のダイヤモンドが織りなす輝きは、特許技術のカットによってファイアを最大限に引き出し、改良されたミステリーセッティングによって爪留めが全く見えない滑らかな仕上がりを実現し、全体的な美しさを高めている。

澪はこのシリーズのために現在五つのデザインを提供してい
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