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第99話

Author: ドドポ
佐々木は車を停めると、公文バッグを持って二人の後についてきた。

澪は何かに気づき、振り返って洵に尋ねた。

「商談に連れてきたの?」

「他に何がある?」

洵も振り返り、澪と視線を合わせた。

「まさかデートだと思ったか?」

洵の目に浮かぶ揶揄を見て、澪は慌てて顔を逸らした。

洵の魅力的な唇の端が持ち上がった。

三人はホテルに入り、指定された個室へ向かった。

このホテルは多くの高級ホテルとは異なり、内装に濃厚な異国情緒の趣がある。

澪は洵に従って個室に入った。

スイートルームのような作りだ。

外側は異国レストランの個室のように大きな回転テーブルがあり、奥はホテルの客室のようにベッドやクローゼットが備え付けられている。

「篠原社長、お早い到着で!」

澪の心臓が早鐘を打った。

振り返ると、正面から歩いてくる大翔の姿に鳥肌が立った。

大翔は満面の笑みを浮かべており、怪我は完治したようだが、頭には傷跡が残っていた。

澪は帰りたくなった。

「権田社長は我が社の重要なパートナーだ。以前失礼を働いた分、今回はしっかりとお詫びするように」

洵の言葉は、個人的な恨みでビジ
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  • 貴方は海で笑う夜、私は愛を葬った   第109話

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