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0122-最初から

Author: chocho
last update publish date: 2026-05-18 08:20:00

「……やっぱり、間に合わなかったんだね」

神谷澪は、ふっと微笑んだ。

その声は、ため息みたいにかすれていた。

次の瞬間。

彼の身体が、完全に崩れ始める。

指先から。

少しずつ、砕けた光へと変わっていく。

まるで、この世界から本当に消えてしまうみたいに。

航平の胸が、ぎゅっと締めつけられた。

――その時だった。

奥田が突然、航平の手を乱暴に振り払った。

「……奥田?」

航平は目を見開く。

だが奥田は俯いたままだった。

呼吸が激しく乱れている。

何かを必死に押し殺しているみたいに。

「……触るな」

空気が、一瞬で静まり返った。

航平の瞳がわずかに揺れる。

神谷澪も動きを止めた。

奥田はゆっくりと一歩後ろへ下がる。

その声は、自分のものじゃないほど掠れていた。

「お前、何もわかってない」

航平は呆然とする。

「……何を?」

ようやく奥田が顔を上げた。

その目は、痛いほど赤かった。

「今、お前が俺を選んだからって――」

「それで全部終わると思ってるのか?」

空間全体が激しく震え始める。

闇はすでに、彼らの足元まで侵食していた。

けれど奥田は、そんなものをまるで感じていないようだった。

ただ、
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