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第六十二話:平和な日常と……平和じゃない私

Author: 古紫汐桜
last update publish date: 2026-06-08 19:00:00

「へぇ~、ユリエルって嫉妬深いタイプなんだね」

キラキラした笑顔でそう言うクリフォード殿下は、ちらりと私に視線を向け、

「大変な男に捕まったね、ソフィアさん」

と、さらりと微笑んだ。

その瞬間──『バキッ』と、レミリア様の手元で何かが折れるような音がした。

……が、私は聞こえなかったふりをした。

(いや~! 本当にこの兄妹、怖い……)

心の中でガクブルしながら、笑うしかない私。

そんな私をよそに、クリフォード殿下が

「そうだ! 一部の貴族から”救済の乙女と僕の縁談話”が出てるんだって」

と、とんでもない爆弾を投下した。

「は?」

「え?」

兄妹のハモりが完璧すぎて、逆に怖い。

するとユリエル様が、

「それは無理だな。

ソフィアは──俺の子しか孕めない身体になったから」

と、サラリと言いやがりました。

(な……なんですと!?)

思わずユリエル様を見上げる私をよそに、クリフォード殿下はわざとらしく肩をすくめ
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    「……で、私たちに報告が遅れた、というわけね?」レミリア様は扇をパタンと閉じ、眉間に深いしわを寄せた。完全に怒っている。──そう、あの日。私が絶倫……ゴホッ、体力オバケのユリエル様に何度も気絶させられ、気づいたら 救出から丸一日 経っていた。私たちが発見されたのは、ロッテが消えたと報告しに来た侍女が、慌てて私の返事も待たずに寝室を開けてしまったからだった。(あれは本当に……顔から火が噴いた)「まったく……。殿下がどれほどご心配なさっていたか、分かっておりますの?」レミリア様にキッと睨まれ、私は縮こまったが──隣に座るユリエル様はというと、私の腰に腕を回したまま涼しい顔で「レミリア、妹なら少しは気を使ってほしかったな」と、のたまった。……は?なにその他人事みたいな顔。私がジト目で睨むと、頬にキスをしてくる始末。「ユリエル様! 今は控えてください!」奥歯を噛みしめて言うと、彼はあっさりこう返してきた。「甘い時間を邪魔されたんだ。これくらいは許してくれるだろう? ソフィア」──その瞬間。バタン、バタン、バタバタバタッ!侍女たちが一斉に失神して倒れていく。(えぇぇぇ!? 怖い!もしかしてこの人……フェロモンだけで男女を妊娠させられるんじゃ……?)私が震えていると、レミリア様が叫んだ。「お兄様!! その無駄にダダ漏れしているフェロモンをお控えなさいませ!執事も気合いで立っているだけですのよ!!」(やっぱり効くの!? ユリエル様のフェロモンって、男女どっちにも効くタイプなの!?)ドン引きしている私に、ユリエル様は耳元に顔を寄せて甘く囁く。「だって……ソフィアがレミリアばかり見てるのが悪いんだよ」顎クイと同時に、最大限の色気をまとった笑顔。『バタン』背後で執事がついに落ちた。(あぁ……南無。ユリエル様、あなたの存在は公害レベルです……)私は心の中で十字架を切りながら祈った。(神様……私は松永君の方が落

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    「レミリア様、今のは?」驚いて尋ねると、レミリア様は顔色一つ変えずに答えた。「記憶操作ですわ。お兄様は、魅了で記憶操作ができますの」「何の因果かね。魅了なんて、要らないのに」ユリエル様が苦々しく呟く。その表情を見た瞬間──気付けば、私は彼の手を握っていた。「ん?」「あれ?」視線がぶつかり、我に返る。「うわぁ! ご、ご、ご……ごめんなさい!」慌てて手を離すと、レミリア様がくすりと笑った。「あら! やっぱり、私はお邪魔だった

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  • 転生したら首が揺れる系ヒロインだったので、首を揺らすのを止めたら溺愛が待っていた!   第九話:雪ちゃん劇場──男の前では“天使”、女の前では“悪魔”

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