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【外伝】22.星屑 sideレイラ

last update publish date: 2026-08-25 14:35:00

sideレイラ

数ヶ月ぶりに見る眩しい太陽の光に瞳を細める。

だが、それでも私は自然な足取りで、長いスカートを揺らしながら廊下を進んだ。

こんな格好、囚われる前の私なら断固拒否していたことだろう。

メイドの制服など、高貴な私が着る物ではない、と。

しかし、ここから確実に逃げるためには、どんなに屈辱的でも、こうするしかなかった。

あの子が私にこの服を渡し、私を解放した。

どんな手を使い、メイド服やあの牢屋の鍵を手に入れたのかわからない。

…が、あの子のことだ。上手くやったのだろう。

あの子は男爵令嬢にしては、よくやっている方だとは思う。

けれど、本当に私の代役だったのかと言われれば、眉唾物だった。

ここに攫われたあの日。

私は少しずつ消えていく街の住人に、かなり早い段階で違和感を覚えていた。

さらにあの子が置かれている状況から、意図的にそうされているのだと気づいていた。

だが、すでに
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    sideレイラ数ヶ月ぶりに見る眩しい太陽の光に瞳を細める。だが、それでも私は自然な足取りで、長いスカートを揺らしながら廊下を進んだ。こんな格好、囚われる前の私なら断固拒否していたことだろう。メイドの制服など、高貴な私が着る物ではない、と。しかし、ここから確実に逃げるためには、どんなに屈辱的でも、こうするしかなかった。あの子が私にこの服を渡し、私を解放した。どんな手を使い、メイド服やあの牢屋の鍵を手に入れたのかわからない。…が、あの子のことだ。上手くやったのだろう。あの子は男爵令嬢にしては、よくやっている方だとは思う。けれど、本当に私の代役だったのかと言われれば、眉唾物だった。ここに攫われたあの日。私は少しずつ消えていく街の住人に、かなり早い段階で違和感を覚えていた。さらにあの子が置かれている状況から、意図的にそうされているのだと気づいていた。だが、すでに孤立させられたあの状況で、騒ぐことは命取りだ。何も気づかぬフリをして、騒がず、安全圏まで移動する。それがあの時できた最善だった。それなのに、それさえもできないとは。あの子なりに平静を装っていたのだろうが、わずかに変化したあの子に気づかない彼らではなかったのだ。よくもまぁ、あれで私として生きてこられたものだ。だからこそ、アルトワでは、簡単に私の手に落ちてしまったのだ。それでも最後にウィリアムとセオドアを手に入れたのはあの子だったけれど。ゆったりと、一歩、また一歩と歩みを進める。誰がどう見ても、私は今、ここに慣れたメイドに見えるだろう。自分に盛られている毒にさえ気づかない鈍臭いあの子が何とか作った機会だ。必ずや、ここから逃げおおせてみせる。そして一刻も早くこの場所を伝えるのだ。私たちが失踪し、もう2ヶ月だ。それでもアルトワもシャロンもここへ押しかけてこないということは、ここが特殊な場

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  • 逃げたいニセモノ令嬢と逃したくない義弟と婚約者。   2.レイラ・アルトワの代わり

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  • 逃げたいニセモノ令嬢と逃したくない義弟と婚約者。   1.リリー・フローレスは死んだ

    その日、没落寸前の男爵家の一人娘、リリー・フローレスは死んだ。 「リリー。お前は我がフローレス男爵家建て直しの為に、アルトワ伯爵家に行くんだ。アルトワ伯爵家のたった1人のご令嬢、レイラ・アルトワ様として」 私の向かい側に座るお父様がそう神妙な面持ちで言う。 同じくお父様の隣に座るお母様もずっとお父様と同じような表情で、時折、心苦しそうに私から視線を逸らしていた。 12年間生きてきた中で初めて乗った豪華な馬車。 私たち没落寸前の男爵家の力では一生乗ることのできなかったもの。 そんなものに今乗って移動しているのは、私が今日からレイラ・アルトワ様になるからだ。 レイラ・アルトワ様。

  • 逃げたいニセモノ令嬢と逃したくない義弟と婚約者。   5.誰が一体悪者なのか

    次に目を覚ました時、私は死んでいなかった。見覚えのある天井に自分が今、レイラ様の部屋にいるのだと把握する。何となく体を起こす前に誰かの気配を感じたので、横を見てみれば、そこには椅子に座り、ベッドにうつ伏せになって寝ているセオドア様の姿があった。何故、ここにセオドア様が?疑問に思いながらも体をゆっくりと起こす。すごく重たい感じはするが、それ以外に特に目立った異常は感じられない。毒を飲んだ割には至って正常だ。今までの毒の中でも強力なものだと思っていたのだが、そうではなかったのかもしれない。「…ん」私が起きた気配を感じたのか、セオドア様も目を覚まし、体を起こした。それから至って

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