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54 私は師匠の弟子で娘です

Author: 缶小豆
last update publish date: 2026-08-19 20:02:00

お互いの気持ちがつながり、ふと冷静になった時――

二人は思わず赤面した。

「に、荷物!錬金道具を持っていかないといけませんね!」

慌てて、ミレイユは3階にポーション類を取りに行き、レオンハルトはその離れた体温に少し寂しさを感じた。

「どれだけ鍛え上げても、俺の腕で抱えられる荷物には限界があるから、度々ここに取りに行くよ。ただ、隊員たちの目の前に、多くの錬金道具を並べたいんだ。視覚的に、もう大丈夫と思わせたい」

それを聞いて両手にポーションやハイポーションを抱えたミレイユは、少し悩ましげな声を上げた。

「氷属性の山に行ければ、物を軽く運べる錬金物くらい作れますけどねえ……まあ、風の符合素材があればですけど」

「霊峰山にあるかもしれんが、今はそんな余裕ないだろ」

そのために、霊峰山に登るぐらいなら、何度も往復するよ。

苦笑いをして、レオンハルトはそう言う。

腕まくりして荷物を持ち上げてみるが…&helli

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    一方――樹海防衛部隊では……レオンハルトとダリウスの声は、壕の外まで響いていたらしい。レオンハルトの怒鳴り声を聞きつけて、カイルが飛び込んできた。「団長――じゃなかった、隊長!大丈夫か!」そう言って隊長室に飛び込んできたが……「あれ?幻聴か?誰か男の声が聞こえたような気がしたんだけど……」そう言ってキョロキョロする。カイルの顔色はひどく疲れていたが、こいつは俺が気の回らないところを全部拾ってくれる。だからこそ、ミレイユをここに連れてくることは相談なしに決めてはいけないと思っていた。「実はな。先ほど突然、ダリウス前総司令官が現れて、消えたんだ」「……は?」現れて消えた?何を言ってるんだと言う顔で、カイルは俺の顔を見る。俺もあの指輪のことを知らなければ同じ反応をするよな。レオンハルトは苦笑して、ダリウスが消えたあたりをチラッと見た。「どう言う仕組みかは分からない。別に幻影ではなさそうだったけどな。彼の言うには、この樹海防衛部隊の前隊長の娘を連れてこいというんだ」「情報多すぎて処理できませんけど!?樹海防衛部隊の前隊長の娘?で、その娘さんはどこにいるんですか?」そもそも、前隊長の名前すら今日俺たちは知ったのに、家族がどこに住んでいるのなんて知りませんよと、お手上げのようにカイルは両手をあげた。レオンハルトは、どう説明しようか迷い、苦笑する。「実は……俺の婚約者なんだ。ただ、彼女が、前隊長の娘というのは知らなかったんだけどな。今、俺が、匿ってる」「……えっ?はっ?今……匿っている?」カイルが固まった。……言ってしまった。縁談話だけなのに、婚約者だなんて。少し恥ずかしい。だ

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