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エピソード18:鏡の絆と別れ

Author: ちばぢぃ
last update Last Updated: 2025-10-19 08:00:36

ミラリオスの空は薄明かりが広がり始め、鏡の破片が静かに漂いながら幻想的な光を放っていた。悠真とリアナは地下空間から脱出し、魂の門の管理者が示した新たな道を進んでいた。美咲が現実世界へ送られた後、悠真の心には安堵と喪失感が交錯していた。ミラーは悠真の足元で静かに歩き、時折彼に寄り添うように体を擦り寄せ、失った仲間への寂しさを埋めるように寄り添っていた。悠真は鏡を手に持ち、微かな光を頼りに歩を進める。リアナは前を歩きながら剣を握り、鋭い目で周囲を警戒しつつ、悠真の決断を支える覚悟を固めていた。管理者の言葉が脳裏に響き、ミラリオスとの絆を保ちつつ新たな旅が始まる予感が二人を包んでいた。

「リアナ…。美咲が帰ったのは良かったけど、なんか寂しいな。俺、彼女をちゃんと守れたのか不安で…。」

悠真は歩きながら呟き、鏡を握る手に力を込めた。声には疲労と自問が混じっていた。

「佐藤、美咲を現実へ送ったのは正しい選択だ。彼女の安全が確認できた今、お前の決断は間違っていない。寂しさは絆の証だ。」

リアナは振り返り、穏やかだが力強い声で応えた。彼女の目は悠真の心を支えようとする優しさに満ちていた。

「絆…か。美咲との約束、絶対守るよ。けど、ミラリオスに残るって決めたのも後悔してない。君やミラーがいるから。」

悠真はミラーを撫で、微かな笑みを浮かべた。だが、鏡の光が弱々しく、力の消耗が体に響いていることを隠せなかった。

「その覚悟がミラリオスの未来を形作る。だが、闇の根源を滅ぼしたとはいえ、完全な平和はまだ遠い。気を抜くな。」

リアナは剣を握り直し、前方の道を睨んだ。彼女の言葉には、戦士としての責任と悠真への信頼が込められていた。

三人が進むと、光の道が突然暗転し、鏡でできた広大な円形闘技場にたどり着いた。闘技場の中央には巨大な黒い鏡が浮かび、その表面にカイルの残存意識が映し出されていた。黒い霧が渦巻き、闇の鏡獣の残党が周囲に現れ、咆哮を上げて三人を威嚇した。管理者の
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