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Auteur: 酔夫人
last update Dernière mise à jour: 2026-01-14 16:54:51
それまでの屋敷は祖母さんが管理していたが、母が管理するようになると屋敷の雰囲気は一変した。

祖母さんが最も厳しく管理していたのが母だったのだ。

祖母さんがいなくなり、枷が外れた母は暴走しはじめた。

それまでは母と兄さんが会うことは滅多になかった。

会ったとしても母は睨んだり声を荒げるくらいしかできなかった。

しかし、母は俺の知らないところで兄さんに暴力をふるっていた。

母も兄さんも俺の前ではそれまでと同じだった。

だからその現場を見るまで、俺は母が兄さんを虐待していたことに気づかなかった。

俺がそれを見たとき、母は趣味のバイオリンの弓で異母兄さんを叩いていた。

俺は驚いて、咄嗟に兄さんを守ろうとして二人の間に入り、母を突き飛ばした。

突き飛ばしたといっても、まだ成長期前の子ども。

相手は母親だったから無意識に力を加減したこともあって、母は床に尻もちをついたくらいだった。

しかし、母は泣きながら「酷い」「母親なのに」と言って俺を責めはじめた。

いまなら正当防衛だと冷たく対処できる。

しかし、当時の俺は子どもだった。

「母親を突き飛ばすなんてっ」

泣いて責める母に何もできず
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