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第1152話

작가: 桜夏
聡は右側の上座に座り、携帯電話をテーブルの上に置いている。先ほど妹からの電話を拒否したが、今度はメッセージの連投だ。

聡は、何か重大なことでもあったのかと思った。でなければ、理恵がこれほど急いで連絡してくるはずがない。彼は携帯を手に取り、画面を開いた。

五件のボイスメッセージの中に、一本のテキストメッセージが混じっていた。そこには、こう書かれている。

【お兄ちゃん!私が協力しなかったなんて言わせないからね!絶好のチャンスが目の前にあるんだから、ちゃんとモノにしなきゃダメだよ!】

聡はその大げさな口調に、怪訝そうに眉をひそめた。そして、ボイスメッセージをテキストに変換する。表示された文字は、こうだ。

【お兄ちゃん!今週末、私たち、透子と橘さんと一緒に椿山のリゾート施設に行くの】

【その時、お兄ちゃんは透子と仲良くして、想いを伝えるのよ。そうすれば、もしかしたら、二人、うまくいくかもしれないでしょ?】

……

【あ、くれぐれも忘れないで!もう、毒舌は封印してよね!

せっかくのいい人も、お兄ちゃんのその口の悪さで逃げちゃうんだから。このチャンスを逃したら、もう二度とないわよ!】

聡は、以上のボイスメッセージをすべてテキストに変換し終えると、わずかに唇を引き結んで黙り込んだ。

妹は、また頭のネジでも外れたのか。急に、こんなことを言い出すとは。

しかし、彼はそれでも返信した。文字を打ち込む。

【お前が勝手にそんな計画を立てていることを、透子は知っているのか?】

理恵の独りよがりで、透子が全く何も知らなかったら、いざ会った時に、彼女は気まずい思いをするだけだろう。

それに、想いを伝えるだなんて……

聡は、ふと、以前、透子が自分に言った言葉を思い出した。冷淡で、他人行儀な、よそよそしい態度で、とっくに彼とは「関係ない」と線を引かれていた。

あの時は、母のあの件があったからとはいえ、彼は、透子が自分に対して、何の感情も……ないと思っていた。

【透子はもちろん知ってるわよ!彼女が自分で承諾したんだから!お兄ちゃんと一度会って、お付き合いを考えてみたいって】

理恵から突然送られてきたメッセージが、聡の思考を遮った。

彼は携帯の画面に目を落とす。妹の言葉に、彼はしばし呆然とした。

透子が……自分と、一度会ってみたいと?

理恵の独断ではなく、透子も
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