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第1199話

Auteur: 桜夏
電話が切れ、この件は、ひとまず片付いた。

理恵は、そばで、ようやく兄の服に気づいて言った。「お兄ちゃん、服がほつれてるわよ?誰かに、着替えを持ってこさせるね」

最初は、確かに聡の服や髪が少し乱れているのには気づいていたが、まさか、ここまでひどい状態だとは思わなかった。

そして、聡の顔をよく見ると、口元が少し赤くなっているのに気づき、理恵はまた言った。「これ、新井にやられたの?」

聡は「ああ」と応えた。雅人が聡を見て、礼を言った。

「柚木社長、妹をかばってくれてありがとう。着替えと医療スタッフは、すぐにそっちへ向かわせる」

聡は返した。「当然のことだ。俺が、すべきことをしたまでだから」

聡がこんなにやられているのだ。理恵は、透子の顔や手足を調べた。

透子は言った。「私は大丈夫よ。聡さんが彼とやり合っただけで、私には手出しされてないわ」

理恵は言った。「巻き添えを食らって、怪我でもしたんじゃないかと思って」

何しろ、あの新井蓮司というイカれた男は、本当に常軌を逸している。何をしでかすか、分かったものじゃない。

聡が喧嘩で服まで破いているのだ。その状況が、どれほど凄まじ
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