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第275話

Author: 桜夏
その言葉に、透子はどう返信すればいいのか分からなかった。文字を打っては消し、ためらいの末にため息を一つ漏らした。

先輩の自分への好意は、ずっと明確だった。告白も、一度や二度ではない。けれど、以前は蓮司がいたから他の誰かを受け入れる余裕はなく、そして今は、蓮司のせいで、もう誰も愛せなくなってしまった。

恋というものに、すっかり傷つけられてしまったのだ。もう二度と足を踏み入れたくないし、誰かを傷つけたくもなかった。

透子がぼんやりと物思いに沈んでいると、返信がないのを察したのか、駿から再びメッセージが届いた。それは、彼女に逃げ道を与えるような内容だった。

【冗談だよ。あの場の状況で必要だっただけで、他意はないから】

それを見て、透子は礼を言い、改めて謝罪の言葉を送った。それからようやく、松岡部長にメッセージを送り、「噂」を広めないでほしいと伝えた。

今週、蓮司と法廷で対決することについては、透子も覚悟を決めていた。しかし、弁護士からの書面がこれほど早く届くとは思ってもみなかった。

午後三時、受付からデザイン部に一通の封書が届けられた。透子はそれを受け取ると、そこに書かれた文字
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