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第366話

Author: 桜夏
ホテルは彼が予約したもので、当然ランクも低くはない。そのため、防犯カメラの設備は万全で、画質も鮮明だった。

入手したのは廊下の防犯カメラの映像だ。個室はプライバシー保護のためカメラが設置されておらず、蓮司は防犯カメラの画面に映る透子の後ろ姿しか見ることができなかった。

彼女が手に持っていた保温ポットを美月に渡す。二人の間にもみ合いや対立はなく、そして、保温ポットは床に落ちた。

蓮司はその場面を、十数倍のスローモーションにしてまで繰り返し再生した。

しかし、アングルのせいで美月に小細工があったのかどうかは全く見えず、まるで彼女がうっかり受け損ねたかのように見えた。

もし彼女が本当にうっかり受け損ねただけで、しかも自分が見た限りでは保温ポットの蓋に亀裂はなかったのだから――

やはり、透子が事前に蓋を開けていたのだろうか?

だが、なぜ透子の火傷の方が美月より百倍もひどいのか。これでは全く辻褄が合わない。

当時、彼は透子が嫉妬から故意に傷つけようとしたが失敗し、自業自得の結果になったのだと思っていた。

だが今は、嫉妬という動機が存在しない。となると……

まさか、お爺さんの差
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良香
お祖父様、どうせなら、それ程信じられない女をいつまでも追いかけまわすな、とピシャリと言って下さい。
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